アデリナ・ソトニコワ選手=Getty Images/Fotobank 撮影
出場枠は男子1女子2
2013年の世界選手権の結果、ロシアはペアとアイスダンスで3組ずつ、女子シングルで2人、男子シングルで1人のソチ五輪出場枠を手に入れた。
148人
フィギュアスケートに参加できる選手の数は合計で148人になる。
5つ
ソチ冬季五輪のフィギュアスケートのメダルのセット数。国際オリンピック委員会(IOC)が団体競技を加える決定をしたため従来より一つ増える。開会式前日の2月6日から22日までアイスバーグ・スケート・パレスで競技が繰り広げられる。
30分未満
アイスホッケーとフィギュアスケートの2回目のチケット発売が始まってから売れ切れるまでの時間。最も人気のある種目は全部完売となった。
不動の本命がいるのはペアのみで、ほかの種目では、シーズンの幕開けから激しいトップ争いが予想される。
アイスダンスでは、世界選手権で銅メダルを獲得しているエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビヨフ組と欧州選手権でメダルを獲得したエレーナ・イリイヌィフ&ニキータ・カツァラポフ組の競り合いが続いている。
女子シングルでは、どちらも昨シーズンの自身初のシニア欧州選手権でいきなり表彰台に上ったアデリナ・ソトニコワとエリザベータ・トゥクタムィシェワに大きな期待が寄せられている。さらに2012年の世界選手権で銀メダルに輝いたアリョーナ・レオノワも五輪出場のチャンスをうかがっている。
バンクーバー大会で惜しくも4位にとどまったペアの川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ組は、またも不運に見舞われた。
スミルノフ負傷
10月10日、スミルノフが膝の靭帯(じんたい)を断裂したのだ。ドイツで手術を受け、現在、リハビリ中である。専門家によれば、けがの完治には2~6カ月かかる。医師らは、手術後10週間はリンクに立たないようスミルノフにくぎを刺している。
しかし、スミルノフ本人は代表チーム編成の行方を左右する12月22~27日のロシア選手権に出場するつもりだ。
最も厳しい状況にあるのが男子シングルだ。出場枠は1人だけ。有力候補は2人いる。
プルシェンコも必死
ジュニア・グランプリ・ファイナルで優勝したマクシム・コフトゥンと、11月3日で31歳になったベテランのエフゲニー・プルシェンコだ。
コフトゥンは将来のロシア・フィギュアスケート界を背負って立つ選手で、後者は、優れた技術と豊富な経験をそなえますます円熟味を増しつつある。
自身4度目となるオリンピックのために脊椎(せきつい)を手術したプルシェンコは、まだ一度も、公式の競技の場で自分のプログラムを見せていない。アレクセイ・ミーシン・コーチによれば、プルシェンコが観客の前に姿を見せるのは11月のリガでの競技会になる。
ミーシン・コーチは、ロシア・スケート連盟の公式サイトでこう述べている。
「プルシェンコの今シーズンのフリースケーティングのテーマは『ザ・ベスト・オブ・プルシェンコ』。この作品には、彼のこれまでのプログラムの粋が集められています」
ボロソジャル&トランコフ組:
「私たちは、もっと上手に、もっと美しく滑り、もっと何かを加えることができます。確かに世界記録は出せましたが、まだ道半ばです。大切なのは、現在の水準を下回らないこと。まだまだいけると感じていますので、さらに上を目指していきたいです」
ボロソジャル組万全
一方、ロシア最強ペアのボロソジャル&トランコフ組は順調にオリンピックシーズンをスタートさせた。
世界チャンピオン・ペアはショートプログラムとフリースケーティングの合計で歴代最高得点を2度更新した。1度目は、9月にドイツで行われたネーベルホルン杯、2度目は10月のデトロイトでの「スケート・アメリカ」で、 合計237・71点を記録した。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」の音楽に乗せたフリースケーティングにニーナア・モーゼル・コーチも鳥肌が立った、と明かすほどだった。
五輪開幕前にピークを迎えてしまうのではとの心配の声すら聞こえるが、本人らによれば、まだまだ最高の出来ではないという。本番でさらなる高得点を出すつもりのようだ。
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