=タス通信撮影
両者の対決は、「レゲンダ」戦の一戦として、11月にモスクワで行われる。クロコップは7月から準備を始めていた。マネージャーのオルサト・ゾヴコ氏は イズベスチヤ紙の取材に対し、クロコップはとても真剣で、40度の酷暑の中でも練習を1瞬たりとも休まなかったと話した。今の状態はとても良いという。 MMAで幾度も闘っているクロコップは、昨年K-1に復帰し、すでに7勝をあげている。
スーパーキッカーとの雪辱戦
11月の対戦は10年の雪辱と呼ばれている。クロコップは2004年、MMAに参戦したてのエメリヤーエンコを相手に、ハイキックでKO勝ち。左足で頭をキックした時の力は3000キログラムに達した。
同じ状況をくり返さないために、エメリヤーエンコは世界有数のキックボクシングのコーチであるマイク・パッセニエ氏に協力を要請。エメリヤーエンコ自身はクロコップのようにキックするのではなく、守りが重要な課題だと話す。
「ミルコのすべての弱点を利用するつもり。これからオランダに向い、キックボクシングを学ぶ。優れたキックをマスターするためではないが、格闘技の技術とボクシングの技術にキックを加えたいと思っている。対戦相手の動きを見ることを学ぶのが目的だ。格闘技の受け身とボクシングのパンチばかりを磨くと、相手の足が、知らない間に下から飛びでてくる。こっちはそれを捉えようとするか、キックから身を守ろうとするかのどちらかで、相手をパンチで倒すチャンスを逃してしまう」。
ただ雪辱を果たそうとは思っていないという。「ミルコに対して悪い感情は抱いていない。経験豊かで優秀な格闘家だから、一緒にリングに上がれることはとても嬉しい」。
アトス山の修道院で修行
戦いの準備を始めたのは、ギリシャのアトス山にある修道院から戻って来た後。ただ、プライベートとプロの仕事を混合させないよう、記者に頼んだ。「私は 信者で聖書を常に読んでいるし、教会に行くことは喜び。人と話をして祈るために、アトス山に通っている。戦いで勝利するための摩訶不思議な力を求めている わけではなく、修道院の生活が平常心を与えてくれて、心を静めてくれるから行っている。祈りをささげ、しょく罪の労役をこなし、薪を割り、また他にもさま ざまな労働をしている」。
11月の対戦に向けた意気込みについて、さらにインタビューを行った。
-お兄さんとは仲直りしましたか。対戦の準備の手伝いをしてくれますか。
もちろんしてくれます。報道されていることはすべて嘘です。兄との仲たがいはありませんし、したこともありません。
-勝つためにはどのぐらいの練習が必要ですか。
1日2回2時間ずつの練習を1週間5回行います。練習の後はビタミン、マッサージ、ヴェニク(体を叩くための葉のついた木の枝)のあるロシア・サウナで体を回復させます。
-11月の対戦はどのようになりそうですか。
状況次第ですが、KO、痛め技、絞め技で時間内に終わらせたいです。
-リングに上がる前にヒゲを剃りますか。
見た目はこのままで変えることはありません。ただだらしなく見えないように、少しだけカットして整えます。
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