=イリヤ・ピタリョフ/ロシア通信撮影
7回目のロシア杯優勝
CSKAはこれまでの歴史の中で数多くのトロフィーを手にしてきた。そのため、CSKAのフォワードで、ファンの間でも人気の高いブラジル出身のヴァグ ネル・ラヴ選手に、これが何回目のロシア杯優勝かと尋ねても、「5回目か6回目」と正確な答えは出て来なかった。ラヴ選手は2004年にCSKAに移籍し ているため、今回の優勝は同選手にとって6回目、そしてクラブにとっては7回目となるが、同時に3回目のダブルを決めたという点でこの優勝は非常に意義深 い。
ゴールキーパーのアキンフェエフ選手が最優秀選手
ロシア・プレミアリーグに所属するクラブの監督はリーグ戦終了後、CSKAのゴールキーパー、イーゴリ・アキンフェエフ選手を、ほぼ満場一致で最優秀選 手に選出した。決勝では、アキンフェエフ選手のスーパー・セーブによって、アンジ・マハチカラが思うように得点できなかった。シュートを2回も指先で阻止したり、アンジ・マハチカラのスター・フォワードでキャプテンでもある、カメルーン出身のサミュエル・エトオ選手との直接対決で2回勝利したりと大活躍。 エトオ選手は1対1の場面を2回つくったが、アキンフェエフ選手は距離をとってシュートを体で受け止めた。
アキンフェエフ選手は自身の活躍について、いつものように謙虚に考えていた。「どれも偶然じゃないかな。キーパーにとって重要なのは転んだり、足をひっかけたりすること。威張ったりしないよ。今日は少し運が良かったってだけ。ボールが飛んで手が出せないこともある」。
本田圭佑選手も“有終の美を飾る”
日本の本田圭佑選手もとても立派な活躍をした。ロシア杯後にCSKAの任務を終えたと話し、事実上クラブに別れを告げた形となった。「CSKAとの契約 は残りまだ半年ある。ある程度自分の中では、やり終えたというふうには思っている。この夏、すべて自分が望むような形になればいいなと願っている」。
6月4日に行われる2014年ワールドカップ・アジア最終予選の対オーストラリア戦にも、参戦する用意があることを表明した。「ケガの後、すでにずい分多くのゲームをこなしてきたので、古傷が再発することはないだろう。今日(ロシア杯決勝)あれだけプレーできて、おそらくリバウンドもないのではないかと思う。監督次第だが、豪州戦に向けていい準備ができればなと考えている」。
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