本田の任務“100%完了”

=イリヤ・ピタリョフ/ロシア通信撮影

=イリヤ・ピタリョフ/ロシア通信撮影

今シーズン最後のロシア・サッカーのトロフィーをかけて、日本の本田圭佑選手が所属するCSKAモスクワとダゲスタン共和国の首都マハチカラを本拠地とするアンジ・マハチカラが、6月1日にロシア杯で対戦した。CSKAは5月18日の対クバン・クラスノダール戦で6季ぶりのリーグ優勝を果たし、チェチェン共和国の首都グロズヌイで初 めて行われたロシア杯決勝でも見事に勝利して、2冠を達成した。本田選手は、ロシア杯後にCSKAの任務を終えたと話し、事実上クラブに別れを告げた形となった。

7回目のロシア杯優勝 

 CSKAはこれまでの歴史の中で数多くのトロフィーを手にしてきた。そのため、CSKAのフォワードで、ファンの間でも人気の高いブラジル出身のヴァグ ネル・ラヴ選手に、これが何回目のロシア杯優勝かと尋ねても、「5回目か6回目」と正確な答えは出て来なかった。ラヴ選手は2004年にCSKAに移籍し ているため、今回の優勝は同選手にとって6回目、そしてクラブにとっては7回目となるが、同時に3回目のダブルを決めたという点でこの優勝は非常に意義深 い。

 

ゴールキーパーのアキンフェエフ選手が最優秀選 

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 ロシア・プレミアリーグに所属するクラブの監督はリーグ戦終了後、CSKAのゴールキーパー、イーゴリ・アキンフェエフ選手を、ほぼ満場一致で最優秀選 手に選出した。決勝では、アキンフェエフ選手のスーパー・セーブによって、アンジ・マハチカラが思うように得点できなかった。シュートを2回も指先で阻止したり、アンジ・マハチカラのスター・フォワードでキャプテンでもある、カメルーン出身のサミュエル・エトオ選手との直接対決で2回勝利したりと大活躍。 エトオ選手は1対1の場面を2回つくったが、アキンフェエフ選手は距離をとってシュートを体で受け止めた。

 アキンフェエフ選手は自身の活躍について、いつものように謙虚に考えていた。「どれも偶然じゃないかな。キーパーにとって重要なのは転んだり、足をひっかけたりすること。威張ったりしないよ。今日は少し運が良かったってだけ。ボールが飛んで手が出せないこともある」。

 

本田圭佑選手も“有終の美を飾る” 

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 日本の本田圭佑選手もとても立派な活躍をした。ロシア杯後にCSKAの任務を終えたと話し、事実上クラブに別れを告げた形となった。「CSKAとの契約 は残りまだ半年ある。ある程度自分の中では、やり終えたというふうには思っている。この夏、すべて自分が望むような形になればいいなと願っている」。

 6月4日に行われる2014年ワールドカップ・アジア最終予選の対オーストラリア戦にも、参戦する用意があることを表明した。「ケガの後、すでにずい分多くのゲームをこなしてきたので、古傷が再発することはないだろう。今日(ロシア杯決勝)あれだけプレーできて、おそらくリバウンドもないのではないかと思う。監督次第だが、豪州戦に向けていい準備ができればなと考えている」。

 

コメルサント紙RBCデイリー紙の以下の記事を参照。

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