メニショフがプルシェンコに代わるか

世界選手権チャンピオンのペア、タチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフ組、ロンドン(カナダ)3月14日。=タス通信撮影

世界選手権チャンピオンのペア、タチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフ組、ロンドン(カナダ)3月14日。=タス通信撮影

第3回世界フィギュアスケート国別対抗戦が、前の2大会と同様、東京で始まった。商業的な大会として始められたものの、ソチ五輪を前にして、特別な意義を持つようになった。

 ソチ五輪の前哨戦 

 当初は隔年開催の予定だったが、2009年第1回大会の次に予定されていた2011年の大会は、東北大震災で中止になったため、昨年2回目が開催されて いた。昨年のロシア代表メンバーはベスト・メンバーではなかった上に、世界選手権2位の実績があるアリョーナ・レオノワが体調の悪い状態でのぞんだため、 最下位の6位で終わっていた。

 今年も総合順位の高かった6ヶ国、カナダ、アメリカ、日本、ロシア、フランス、中国が参加している。2014年ソチ五輪を前にして、メダル獲得歴のある強い選手が初めて参加することとなり、この大会は全体リハーサルとして注目されている。

 今回の出場メンバーには、世界選手権チャンピオンのペア、タチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフ組と、今年カナダで開催された世界選手権で銅メ ダルを獲得した、アイスダンスのエカテリーナ・ボブロワとドミトリー・ソロビヨフ組が選ばれていた。だが、ソロビヨフが練習中にケガをしたため、最終段階 でメンバー変更をしなければならなくなり、急きょクセニヤ・モニコとキリル・ハリャヴィン組の日本行きビザを取得した。モニコ・ハリャヴィン組は昨年末に 行われたロシア選手権では4位に終わり、今年のヨーロッパ選手権と世界選手権には参加していない。

ロシア代表

男子シングル マクシム・コフトゥン、コンスタンチン・メニショフ
女子シングル アデリナ・ソトニコワ、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ
ペア タチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフ組
アイスダンス クセニヤ・モニコとキリル・ハリャヴィン組

露のチームワークに不安 

 各トレーナーは一丸となって大会にのぞまなければならなかったが、出発前のムードは良くなかった。エリザヴェータ・トゥクタムィシェワのアレクセイ・ミ シン・コーチは、代表の環境を良くするために、スケート連盟の顧問や選手の個人コーチに干渉させないようにすべきだと話していた。具体名はあげなかった。が、タチアナ・タラソワは、自身の教え子である男子シングルのマクシム・コフトゥンのために別の大会に圧力をかけていたし、今回もそのような干渉者になっ ていた。

 コフトゥンともう一人の出場選手であるコンスタンチン・メニショフは、世界選手権やヨーロッパ選手権の代表選びに関する熱い討論の後のこの大会で、形だけでも、何事もなかったように仲良くできるのだろうか。エフゲニー・プルシェンコが治療、リハビリをしている間に、この二人が活躍をして、確固たる地位を築き、“国内問題”を解決する可能性もある。

 女子シングルでは、アデリナ・ソトニコワとエリザヴェータ・トゥクタムィシェワが参加している。

 

 注目の高橋・木原組 

 他の国の代表もベスト・メンバーとはなっておらず、アイスダンスの最強ペアはこの東京の大会に出場していない。アメリカのメリル・デイヴィスとチャーリー・ホワイト組、カナダのテッサ・ヴァーチュとスコット・モイア組、フランスのナタリー・ペシャラとファビアン・ブルザ組は参加していない。また、フラ ンスの男子シングルのフローラン・アモディオ、中国のペアのホウ清とトウ健もいない。

 日本も4種目中3種目の参加にとどまっている。2012年世界選手権で銅メダルを獲得した、ペアの高橋成美とマーヴィン・トランは、五輪出場が見込めないことから、ペアを解消した。カナダ人のトランが日本国籍を取得できなかったのだ。高橋は新たに日本人の木原龍一とペアを組んだ。木原は男子シングルの選手として、全日本ジュニア選手権で銀メダルを獲得しているものの、ペアで滑った経験がなく、1シーズンで高橋との滑りをマスターすることができなかった。 高橋・木原組はソチ五輪の準備をしなければならない。シングルでは強い日本だが、この2人がいないと、ペアの出場はなくなってしまう。

 

 *元記事(露語)