2016年期待のロシア映画3本

「マチルダ」=

「マチルダ」=

写真提供:kinopoisk.ru
 海外公開、さらにはオスカーやカンヌのパルムドールまで期待の高まる作品をロシアNOWが選定した。

「マチルダ」

 有名なバレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤとロシア皇帝ニコライ2世の愛の物語。待望の映画化。映画にはバレエ、宮殿の情事、時代の崩壊がある。つまりは、国際的な認知、運が良ければ「パルムドール」や「オスカー」まで到達し得るすべてがある。

 アレクセイ・ウチチェリ監督はそこを理解しつつ、強い責任感をもって、このプロジェクトにのぞんだ。この映画の国際的な野望を、すでにキャスティングが証明している。ニコライ2世を演じているのはドイツの俳優ラルス・アイディンガー。まわりを囲むのは、外国の表舞台にも登場している、インゲボルガ・ダクネイトからグリゴリー・ドブルィギンまでのロシアの映画スターたち。ただ、マチルダを誰が演じるのかは、まだ秘密のままだ。

 

「ボリショイ」

写真提供:todorovsky-company.ru

 ヴァレリー・トドロフスキー監督のボリショイ劇場の舞台裏に関する映画は、アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」への答えなのか、アルトマン監督の「プレタポルテ」風の調査なのか。まずはトドロフスキー監督の隙間を埋めようとする試みである。バレエというテーマは、奇妙な偶然により、ロシア映画では完全に解明されていない。「ロシア・バレエの世界に1年いた。とても難しい世界だが、その複雑難解な奥底まで入り込むことができたと思う」と監督。あらすじの基本はバレリーナになる3人の女性。監督はこのように描写する。「これは普通の人間が最下層から美しさを切り開いていく物語。1990年代半ばの小さな田舎町で始まり、現在のモスクワのボリショイ劇場の舞台で終わるサーガ」

 

「決闘者」

写真提供:kinopoisk.ru

 アンドレイ・ズヴャギンツェフ監督の映画「裁かれるは善人のみ」(ロシア語のタイトルは「レビヤタン(リヴァイアサン)」)をプロデュースした、アレクサンドル・ロドニャンスキー氏の数百万ドルのプロジェクトが、今度はアレクセイ・ミズギリョフ監督のアイデアを具現化させる。ミズギリョフ監督の映画は、興行収入2万ドル(約240万円)以下の作家主義的作品だ。出演するのはファニー・アルダン、ウラジーミル・マシコフ、ピエール・ブレル、ユーリ・コロコリニコフ。これは今のところ、2016年の最も秘密めいた映画の信頼できる情報のすべてである。映画の舞台は19世紀で、主人公は他の人に代わって決闘に参加することで生活費を稼いでいる人物であることがわかっている。

 注目すべき点は、現段階ですでに、「アイマックス」社がこの映画を信頼していることである。フョードル・ボンダルチュク監督の映画「スターリングラード」に続く、高画質での上映となる。この映画の海外公開は、ほぼ保証されている。