春を告げるテテョルキ

2017年5月3日 ナタリア・ハノワ
 何世紀にもわたり、ロシア人は特別なご馳走を焼くことで春の到来を祝ってきた。これらの甘いクッキーを焼くのに最もシンプルな材料しか使わなくても、春の到来を記念するのに十分だ。
Tetyorki
最も詩的な説によると、テテョルキという名前の起源は、鳥が恋の歌をさえずる季節としての春にある。=  Legion Media

 テテョルキは、ロシア北西部に伝わるロシアの伝統的なクッキーの一種で、もともとの奇想を凝らしたクッキーとは異なっている。このレシピは、キリスト教到来の何世紀も前のもので、その当時「テテョルキ」はペストリーだっただけでなく、春の到来を祝う一種の儀式に用いられる食品でもあった。

 この甘いクッキーの名前は、文字通り「ソウゲンライチョウ」を意味する。一部の地域では、このクッキーは「ヴィトゥーシキ」とよばれるが、その言葉自体は、ねじれや渦巻を意味する「ザヴィトゥーシキ」に由来している。この名前により、このクッキーがどのような形状をしているのかがより明白になっているのである。だが、どうしてペストリーに鳥の名前がつけられたのかは不明だ。

 最も詩的な説によると、テテョルキという名前の起源は、鳥が恋の歌をさえずる季節としての春にある。この説明にはあまり説得力はないかもしれないが、ロシアの様々な地方で焼かれる他の儀式用クッキーの多くにも鳥の名前がつけられていることは言及に値する。その例として、「ザヴォロンキ」(ヒバリ)、「スネギリキ」(ウソ)、「ペトゥシキ」(若おんどり) などが挙げられる。

 テテョルキの準備に必要な材料はきわめてシンプルだ。その昔はどんな家庭でも、冬季のために貯蔵した食糧が底をつきそうになる時期であっても、このクッキーを作って春の到来を祝うことができるほどシンプルだったのだ。

 その単純さにもかかわらず、作り手は、テテョルキを通じて芸術的な表現を自由に発揮することができ、それは生地から多種多様な形状を創作する機会でもあった。これらは主に太陽にちなんだシンボルが多く、中には渦巻、十字架、花、そしてもちろん鳥を形作ったものがある。

 エスニック料理に挑戦してみたい人にとって、テテョルキは創造的な料理を楽しむのに絶好の機会となり、オリジナルのおいしいペストリーで家族や友だちを感心させ、ロシア北部の人々が何世紀にもわたって行ってきた方法で春の到来を記念することができる。 

材料:

·  ライ麦粉、400g

·  油、大さじ3

·  蜂蜜、大さじ2

·  ケシの実、大さじ3

·  塩、小さじ1/3

·  温かい湯冷まし、250ml

 

作り方:

1. ライ麦粉をボウルの上でふるいにかけ、塩とケシの実を加える。ライ麦粉の上部に穴をつくる。油、蜂蜜、いくらかの水をその穴に入れる。 

2. 生地を練り始め、少しずつ水を足していく。生地がしっかりとしてきたら、乾燥しないように布で覆い、10分間そのままにしておく。

3. ベーキングパンをベーキングシートで覆う。次にクッキーの形状を作り、ベーキングシートの上に寝かせる。生地をロールして直径5mm程度の紐状にし、鳥や渦巻、太陽などの形状を作る。創造性を発揮して好みの形状にするといいだろう。

注意:複雑な形状のクッキーにしたい場合は、木製のまな板上でそれを成型し、冷凍庫に10分間入れてからベーキングパンの上に寝かせる。そうすると形が崩れなくて済む。

4. クッキーに油をぬり、180° C で20分間焼く。クッキーを裏返してさらに5分間焼く。冷ませばテテョルキの出来上がりだ。

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