昔の女性の髪型は:ロシアの諸民族の特徴(写真特集)

ロシアに住む女性の主な髪型は、地域や民族に関係なく、常に三つ編みだった。ロシア人女性は、結婚していない場合は(成人であっても)、三つ編みを1本垂らし、既婚の場合は、頭の周りに、三つ編みを2本結っていた。そして、髪を頭飾りで覆っていた。

長く太い三つ編みは、チュクチ人の女性たちを飾る主な美だと考えられていた。彼女たちは通常、両側に2本の三つ編みを垂らし、アザラシの脂肪で手入れしていた。しばしば、女性たちは、前髪をまっすぐに切り揃えた。チュクチ女性はまた、太くて幅広の眉毛を美しいとみなしていた。

タタール人女性は、長い三つ編みに髪飾りを付けており、それは、歩くと音が鳴った。既婚女性はふつう、三つ編みを2本結い、こめかみにカールを付けていたが、若い独身女性は、三つ編みを最高で40本も結うことがあった。また、未婚者も既婚者も、家族における立場により異なる頭飾りを付けていた。

カルムイク人女性も、結婚するときに三つ編みを2本結う。そして、三つ編みを、特別な袋に入れて、胸の上に垂らし、飾り付きの帽子を着用した。未婚女性は、三つ編みを1本結った。

ヤクート人の女性は、1~3本の三つ編みをしていた。昔、ヤクート人には、死後に三つ編みを切る慣わしがあった。

過去何世紀にもわたり、ウドムルト人の既婚女性は、珍しい髪型をしていた。彼女たちは、額の上で髪をとかし、毛糸を使って螺旋状のカールを作った。糸の端は、頭の後ろで結び、それを頭飾りで覆っていた。

極東のナナイ人の既婚女性は、細い三つ編みを頭の周りに巻くことが多かった。

未婚のコサック女性は、一本の長い三つ編みにしており、それに、音を立てる飾りを付けた。そして、基本的に髪を分けなかった。一方、既婚女性は、ボリュームのあるお団子ヘアを作り、前髪を額やこめかみに垂らした。
