UFC選手、ヴィクトリア・ドゥダコワ（写真特集）

　ヴィクトリアは現在UFC女子ストロー級で闘う唯一のロシア人選手。ヨーロッパMMAチャンピオン（2019年）及び世界銅メダリスト（2019年）である彼女は、弱冠24歳であり、成績はなんと8戦8勝を誇る！

　ヴィクトリアはヴォルゴグラード（モスクワのおよそ1000キロ南方に位置する）に生まれ、子供の頃からスポーツに親しんできた。はじめは体操競技をしていたが、その後、水泳に打ち込み、頭角を表した。

　13歳になって、ヴィクトリアはロシア・ナショナルチームに選ばれ、たちまち、ジュニアの大会でチャンピオンになった。しかし、新たなコーチにつくようになって、成績が落ち込み始めると、彼女は水泳をやめてしまった。そんなとき、彼女の母親はヴィクトリアに総合格闘技を始めることを勧めた。彼女は、それを受け入れ、すぐにこのスポーツに没頭するようになった。理由のひとつが、彼女の父親はかつてキックボクシングの選手で、二人はテレビでよく試合を観ていたからであった。

　ヴィクトリアが後に話したところによれば、彼女は2人で闘うスポーツにずっと興味を持っていて、特に、ロンダ・ラウジーがMMAのスターに登り詰めるのを熱心に見ていたという。彼女はロンダの必殺技の一つであるアームバーがとても好きだった。 

　2023年10月21日、UAEのアブダビで開かれたUFC294において、ヴィクトリアはアメリカ人ファイター、ジン・ユウ・フライを打ち負かした。（一方、もう一人のロシア人選手、イスラム・マカチェフはアレキサンダー・ボルカノフスキーと対戦し、自身が持つライトウェイト級のチャンピオンベルトを1ラウンドノックアウトで守った）。 

　今のところ、ヴィクトリアは2024年までリングに戻る予定はない。彼女は、今はとても疲れていて、今は自身の健康（精神と肉体の両方）をケアしていきたいと話している。