7月28~29日、極東のウラジオストクの沿海地方フィルハーモニー劇場で、露日交流年の行事の一環として歌舞伎の公演が行われる。
伝説的な歌舞伎役者、市川左團次(4代目)が舞踊劇「鶴亀」を披露し、その息子である市川蔦之助が女方で「藤娘の藤音頭」を舞う。このほか、小鹿野町子供歌舞伎団が「寿曽我対面 工藤館之場(ことぶきそがのたいめん くどうやかたのば)」を演じる。なお、初代市川左團次は、1893年に明治座を創設している。
市川左團次(4代目)
Royal 21これらの舞台のほか、演劇等を学ぶ学生、青年を対象に、歌舞伎で使われる楽器による演奏や歌舞伎俳優による所作のマスタークラスを実施。また、全ロシア子供センター「オケアン」で、歌舞伎俳優および小鹿野子供歌舞伎団による交流イベントを行う。
一方、今秋モスクワとサンクトペテルブルクでは、「松竹大歌舞伎 近松座訪露公」が行われる。日程は次の通り。
2018年9月9日-15日:国立アカデミー・モスソビエト名称劇場 (モスクワ)
2018年9月19日-22日:トフストノゴフ名称大ドラマ劇場 (サンクトペテブルク)
演目は、世話物と道行物から一つずつ、『傾城反魂香』(けいせいはんごんこう)と『吉野山』。ロシアのファンたちは、舞台で名優中村鴈治郎(4代目)と中村扇雀(3代目)を目にすることになる。ロシア側の主催団体は国際チェーホフ演劇祭。
1928年、モスクワとレーニングラード(現サンクトペテルブルク)で初めて歌舞伎公演が行われている。今回の公演は初公演から90年経つのを記念して実施される。
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