モスクワ・クレムリンで見られる明朝の至宝10選

 古代の陶製人形、堂々たる木彫りの調度品、象牙の像。3世紀に及んだ中国王朝の歴史が今や意外なほど身近なところで体験できる。

 中国最初の皇帝、秦の始皇帝の伝説的な兵馬俑の像が何体かモスクワで展示されたのはおよそ10年前のことだ。今、その後継である明朝(1368~1644)がロシアの首都へ向かっている。 

 上海博物館所蔵の帝国手工芸品の傑作を集めた大展覧会が4月にクレムリンで開催される。展示品の見どころの一つは、皇族の墓で見つかったとされる儀仗隊を象った66体の像だ。

 モスクワ・クレムリン博物館の館長エレーナ・ガガーリナ氏は「どの展示品もロシアでの展示は初めてで、来館者はさまざまな芸術の流派に触れ、当時の魅力を感じることができる」と話す。

 ここでご紹介する特に興味深い10点の展示品を見れば、クレムリンへ行ってよりたくさんのものを見てみたくなるはずだ。

 

1. 蓋付き箱

明朝(1368〜1644)、16世紀、木製

 

2. 母子像

明朝(1368〜1644)、象牙

 

3. 硯の水差し

明朝(1368〜1644)、翡翠

 

4. 火鉢

明朝(1368〜1644)、銅

 

5. 鳳凰の形をした青銅器“尊”

明朝(1368〜1644)、青銅

6. 儀仗隊の小像一式

明朝(1368〜1644)、陶器

7. 儀礼用短外套用ペンダント

明朝(1368〜1644)、銀

8. 髪留め“分心”

明朝(1368〜1644)、金

9. ヘアネット

明朝(1368〜1644)、銀

 

10. 花鳥

清朝(1644〜1912)、乾隆帝期(1736〜1795)。紋織絹:織り、刺繍、絵付け

 

 特別展“明朝:知の輝き”はモスクワ・クレムリン博物館で2018年4月17日から7月25日まで開催予定。詳しくはこちらで。

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