他の国々はビルの高さを競うが、ロシア人は長いビルを建設する。もしそれらのビルが縦向きに建ってたらと想像してみてほしい。
地元っ子はそのビルの形から、「シップ・ビルディング」と呼んでいる。周りの建物が小さかったため、何十年もの間、際立って、まるで海を航海する船に見えた。1980年に完成した14階建の巨大な灰色の建物は980室のマンションビルで、通りに沿って400メートル伸びている。噂によれば、窓はついているものの近づくこともできない未使用の部屋があるという。
二つの大きな隣り合った住宅用ビルはサマーラのレーニン通りにある。この二つのビルはドミトリー・コズロフ技師の指導のもと建設局の労働者用の住居として建設された。このビルにはそれぞれ20の入り口がある。
ワルシャワ街道125番地にある「水平タワー」は3つのバス停があるほどの長さで、コンピューター科学研究センターやさまざまな会社が入っている。1970年代に建設された。
サンクトペテルブルク市に長さ1キロを超える住居ビルがある。ノヴォスモレンスカヤ河岸通り1番地にあるこのビルは、角を曲がってしてコラブレストロイチェリ通りに伸びている。合わせて超横長の構造となっている。
モスクワ北部に、首都で最も長い住宅用ビルがある。6つの建物が繋がって一つになっており、万里の長城のミニ版のようである。もともとはトランスマシュ工場の労働者のための実験的な複合建築であったのが、通り全体に広がったのであった。
一見、普通の9階建のパネルハウスであるが、実はロシアで最も長いビルの一つである。地元っ子は長さを測ってみて初めてその事実を知った。1970年代に建てられたこのビルは1400室のマンションであり、しかも各部屋はアーチの中に作られている。建物全体を見るには俯瞰するしかないが、上から見ると一つのブロック全体をかたつむりのように包み込んでいるように見える。
ベリング通りにある1.5キロの長さのこの住居用ビルはミツバチの巣に似ている。風をよけるのによい形で、これはロシア北部の人々にとってはとても大事である。中には学校だけでなく、店舗やスタジアムまで備わっている。隣の人から塩を借りるのに2日もかかりそうである。
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