『使者たち』、ニコライ・ヴェチトモフ画
モスクワのロシア印象派美術館で、展覧会「情熱 ウラジーミル・スピヴァコフのコレクション」がオープン。
『地平線と登攀』、アレクサンドル・グリゴリエフ画、1985年
著名なヴァイオリニスト・指揮者がモスクワで、自身が収集してきた20世紀ロシア美術のコレクションの一部、および西欧のガラス絵を初公開した。
『磁器の小像と小皿の静物画』、セルゲイ・スデイキン画
「私のコレクションは、約30年かけて集めてきたものですが、最近はほとんど何も買いません。美術市場では、すべて非常に高価になってきたので」。スピヴァコフはこう語る。
『スターリン様式』、ウラジーミル・クラヴィホ=テレプニョフ画、2013年
マエストロの折衷コレクションは、ロシアとヨーロッパのアンティークショップやオークションで買っただけでなく、仲間のアーティストやファンに贈られたものも多くある。
『スペインの踊り子(オテロ)』、セルゲイ・ヴィノグラードフ画、1903年
『トルッファルディーノ』、アレクサンドル・ベノワ画、1921年
今日、美術館で公開されたのは、主に、線画と水彩画を含むロシア美術で、アヴァンギャルドから現在まで、さまざまなものがある。
『マリア・シャリアピナ=カルピロフスカヤの肖像』、ボリス・シャリアピン画、1935年
例えば、アレクサンドル・エクステル、パーヴェル・チリシェフ、アレクサンドル・ベノワらが劇場公演のために描いた前衛的なスケッチ。伝説的なバス歌手フョードル・シャリアピンの息子、ボリス・シャリアピンが描いたデッサン。ウラジーミル・ネムヒンとアナトリー・ズヴェレフのノンコンフォーミズムの作品。
『女性のいる景色』ウラジーミル・バフテエフ画
19世紀のドイツとフランスの無名の画家によるガラス絵も展示された。
『蛙の王女』、ヴィクトル・ヴァスネツォフ画、1901〜1918年
「ある時、私はフランスのコルマールのアンティークショップでそれらを目にして、買わない訳にはいきませんでした。信じられないほど美しいのに、たったの100ユーロ(約1万2千円)だったのです。すぐに思い浮かんだのはワシリー・カンディンスキーで、彼も似たような技法で制作しました」
『教会の前』、ボリス・クストーディエフ画、1918年
*展覧会は9月24日まで。
『インテリア』、アレクサンドル・セレブリャコフ画、1950年
*モスクワ・ロシア印象派美術館公式サイト
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