ロシア女子が好む男性の5の特徴

 優しくて、誠実で、身なりに気をつけ(でも気をつけすぎてなくて)、忠実で(でも嫉妬深くなくて)、注意深くて、物惜しみしなくて、賢くて…。ロシアの女性が「理想の」男性に求める項目を並べると長くなる。だが結局は、理想とは違う男性を選ぶ。実際のところ、理想的な男性は必要ないのだ。

1.     見かけがひどすぎなければ

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 ロシアの女性があまり惹かれないのは、女性のように入念なお手入れをする男性。体に保湿ローションを塗り、流行を追いかけ、爪を整えることを考えてネイルサロンを嫌がらず、体を動かすのはジムだけなんて、ちょっとおかしく見えてしまう。ロシアの男性がジムに通うのは強くなるためであって、美しくなるためではない。

 「外見はそれほど重要じゃない。フィットネス業界がどのような宣伝をしようと、女性は決してボディービルダーを好んでいるわけではない」と、心理学者のエレーナ・カレン氏はロシアNOWに話す。カレン氏の調査によれば、女性っぽい顔つきの男性と、鏡をひんぱんに見る男性は、最も魅力的でないと考えられている。

 したがって、ロシア社会における男性の恰好良さとは、条件次第であり、こう結論づけることができる。「大切なのは男性が男性らしくあること(それがどんな意味であろうと)。見かけがそれほどひどくなければ大丈夫」。概して、繊細で流行に敏感な男性よりも、必ずしも強くなくとも、荒々しい男性に軍配があがる。「完璧」はトレンドでなく、セクシーさや外見の細々したこと、世界最高といったことは定番の話題ではない。ムキムキを評価するロシア人女性はわずか8%である。

 

2.     男性の優しさ

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 1990年代、2000年代は、男性の女性っぽさがロシアで人気だった。それももう終わったと、心理学者でゲシュタルト療法士のウラジスラフ・チュバロフ氏は考える。ロシア人女性は男女同権に賛成というわけではない。男性側からの尊敬が足りない、下ネタを言う、などと不満を言っていても、「女性解放」が何かを知っていてもだ。おそらく、「伝統的な」状態の良い部分を守りつつ、さらに求めるところがあるという話なのだろう。「同権の話はうんざり。男の人にコートを着せてもらったり、脱がせてもらったり、自分の前でドアを開けて待っててくれたりすると嬉しい」との意見がフォーラムに書かれている。

 たとえば、「飴・花束」期間(恋人の関係が一番盛り上がっている期間)にレストランで割り勘と言われると、金銭的な独立を意味するのではと疑ってしまうため、嫌な気持ちになる。男女の役割がはっきりとわかれている方が慣習的で、女性が「気まぐれなふるまい」をしたら、男性は「自尊心を傷つけられた」ことに固執するより、優しい気持ちになって誇りを感じる方が自然だと、チュバロフ氏。

 

3.     夢中になってくれる

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 チュバロフ氏によれば、もう一つの特徴は、ロシアの女性が自分自身を熱愛の対象と考えることが多いということ。そして男性に期待するのがこれである。どんな女性であろうと、相手に心から感動してくれる。ヨーロッパの女性は自分を高め、関係を高めようとすることが多い。

 ロシア人女性が海外できれいだと評判だから、というわけではなく、ロシア人女性は自分を「美しいから、これで十分」と満足するからだ。教育の違いだろう。ロシアでは、伝統的に育てられた女性が多い。つまり、良い妻、良い母になるためのしつけだ。将来の専門、キャリアに関する話は必ず家庭でするものでもない。

 もちろん、世界は変わっている。良い結婚さえできればと、ロシア人女性の誰もが望んでいるわけではない。性の変化は起こっている。だが、仕事で大成功してなくても、学位論文がなくても、週に3回武道に通ってなくても、相手に感動してくれる男性が、これまでと同様に好まれているのだ。

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4.     見込みのある男性

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 「その時点での(男性の)金銭状態は、それほど重要ではないことが明らかになった。稼ごうと努力すること、支出の仕方がしっかりとしていることの方がはるかに重要」とカレン氏。

 言い換えれば、ロシアの女性は、相手の財布の中にどれぐらいあるかよりも、将来性を見ている。またスタートアップの計画を立てている、教室に通っている、ノンフィクションを読んでいるなら、それでいいと。何よりも人格で、秀逸とは言わずとも、少なくとも後で何かを創設できる力があればいいという考えである。たとえ、その「後で」がなくともだ。

 

5.     言葉より行動

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 ロシア人女性はペラペラしゃべる男性をあまり好まない。こういった男性は3回目~5回目のデートで「自分のことをいろいろと明かす」ため、独自の楽しさがある。だが女性は後で、「あの件はどうなったのだろう?ずっとしゃべりっぱなしでは、動くエネルギーがないのでは?怠け者かもしれない」と考え始める。女性はしゃべりたければ、女友だち、交流サイト(SNS)、同僚がいる。男性は大いなる事業のためにこそ存在するのだ。

 「しゃべればしゃべるほど、真剣ではないと感じられる。おしゃべりの程度と不真面目さは正比例するのね。自分のまわりのおしゃべりな男性を会社の社長や議員にすると考えてみてよ。そんなことをするなんてアホみたいじゃない?」と、おしゃべり大好きなロシア人女性は話す。そう、おしゃべりは二人もいらないのだ。

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