「モスクワ交通博物館」展示品

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 「モスクワ交通博物館」が先月末、開業した。自動車、バス、トラックなど、300点以上が展示されている。今後は、ソ連時代の公共交通機関の停留所、時計、その他の関連品もここに登場する見込み。展示されている旧車・名車の中から興味深いものを5点、ロシアNOWが選んだ。

   1.     BMWイセッタ300

BMWイセッタ300=報道写真BMWイセッタ300=報道写真

 この車はさまざまな愛称で呼ばれている。「走る卵」、「ヨーグルトの壺」、またはそのパノラマ・ガラスから「泡」など。この2人乗りの車にはドアが1つしかない。それもフロントドアで、開けるとハンドルも付いてくる。このモデルはイタリアで発明された。小さくて便利だが、もっと機敏なモペッドの競合品にはならなかった。

 BMWは1950年代半ばにイセッタの製造ライセンスを取得した。そしてこのコンパクトカーが、都会にも田舎にもぴったりであることが判明した。13馬力で時速85~90キロ出すことができた。1960年代初めまでに、BMWは16万台生産した。

 

2.     VAZ2121「ボラ」

 VAZ2121「ボラ」=報道写真VAZ2121「ボラ」=報道写真

 このオフロード車は2台しか製造されていない。VAZ(ヴォルガ自動車工場)は当初、この車を量産し、中東とアフリカに輸出しようと考えていた。

 実績のあった「ニヴァ」をもとに、1995年に向けて開発した。試験走行をアラブ首長国連邦で実施。ボラは砂漠の暑い気候で優れた走りを見せた。

 VAZは年間生産台数5000台以上の計画を立てていたが、結局実現しなかった。2台のうちの1台はロシアに、もう1台はアラブ首長国連邦にある。

 

3.     GAZ13「チャイカ」

GAZ13「チャイカ」=報道写真GAZ13「チャイカ」=報道写真 

 ソ連の自動車産業の誇りで、当時としては優れた特徴を備えていた。オートマチックトランスミッション、ブレーキブースターに、当時としては超最新式のテールフィン。一目見てすぐにわかる、カモメのイメージのついたラジエーターグリル。大臣や党の幹部がチャイカで移動し、また海外のソ連大使館もこの車を使用していた。

 製造が始まったのは1959年。一般販売はされなかった。宇宙飛行士のユーリ・ガガーリンと作家のミハイル・ショーロホフが、ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフからこの車を贈られたことは、よく知られている。製造されたのは3000台ほどである。

 

4.     パッカード180

パッカード180=報道写真パッカード180=報道写真 

 アメリカのパッカードのラグジュアリー・モデルを、アメリカの大統領やソ連の書記長が愛していた。当時最強だったこの車は、時速140キロで走ることができ、エアコン、パワーウィンドウ装備で、車内には木と革が使われていた。

 ヨシフ・スターリンもパッカードの大ファンだった。第二次世界大戦後、ソ連の高級車ZIS-110の開発が始まった際、クレムリンは設計者に、パッカード180をサンプルにしてはどうかと勧めていた。

 

5.     ZIL158

ZIL158=報道写真ZIL158=報道写真

 1957年モスクワ開催の第6回世界青年学生祭典に向けて、特別に製造された、初期ロットの1台。1960~1970年代、このバスは公共交通機関に多く使われ、ソ連のほぼすべての街で走っていた。モスクワの路線バスとしては1970年代の終わりまで走っていた。地方都市では1980年代でも見ることができた。

公式サイト:www.mtmuseum.ru(露語のみ)

所在地:Moscow, Rogozhsky Val, 9/2

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