モスクワでJ-FEST開催

和太鼓グループの「舞太鼓あすか組」=

和太鼓グループの「舞太鼓あすか組」=

j-fest.org撮影
 3月6,7日の2日間に渡って、モスクワでロシア最大の日本文化フェスティバルJ-FESTが開催された。このイベントは今回で7回目を迎える。

伝統文化とサブカルチャー

 「日本の伝統文化、サブカルチャーを知ってもらおうと始まったのですが、来てもらうだけでは寂しいので、来て参加してもらおうということでこの形になりました。1日目はどちらかというと伝統文化メインのプログラム、2日目はサブカルチャーメインのプログラムを充実させ、コントラストを作っています」と在ロシア日本大使館の大槻耕太郎文化広報部長は話す。「facebookでJ-FESTの実況中継をしていますが、1日目だけでページに3万人の訪問がありました。会場にも予想を上回る数のお客さんがいらしてくださっていると思います」

 

ロシアで日本文化の体験

 生け花、折り紙、囲碁、ちりめん細工などさまざまな伝統文化の教室には多くのロシア人が参加していた。書道教室に参加していたロシア人の女の子はこう話した。「書道教室で、少し漢字に慣れ親しむことができて、漢字が好きになりました。斜めに線を正しく引くのが難しかったです。上から下に向かって筆を動かすように何度も言われました」

 日本舞踊のワークショップでは、正しい挨拶の仕方から歩き方まで丁寧に教わり、日本の童謡「春が来た」に合わせて参加者たちが華麗に踊っていた。講師として招かれた日本舞踊家の飛鳥舞央さんは「ロシアが大好きです。人も優しいですし、食べ物もおいしいです。また必ず来たいと思います」と話した。

 

ロシアのコスプレイヤーたち

 会場には漫画やアニメのキャラクターのコスプレをした来場者が大勢いた。60cm近いヒールのある靴を履いた人から、大きな翼を身につけた人まで、クオリティーの高いコスプレがいくつも見られた。人気アニメのキャラクターのコスプレをしたロシア人は「最高です!素晴らしいです!去年からコスプレを始めました。アニメを見始めてから日本への興味が生まれました。まだいくつかの言葉しか知りませんが、日本語を勉強したいです」と語った。

写真提供:平出安奈、j-fest.org

 ロシア全国コスプレ大会では、工夫を凝らした衣装で登場した出場者たちが制限時間内で、圧巻のパフォーマンスを行った。コスプレ大会の優勝者には日本旅行券が送られた。また、「バケモノの子」と「暗殺教室」の映画上映会が行われ、満員になったホールには物語の進行に合わせてたくさんの笑い声と歓声と拍手が起きていた。

 

遠くの不思議な美しい国

 また、それ以外にも会場では日本食や日本のお菓子を食べられたり、日本のテクノロジーの紹介、アニメ関連商品、日本の伝統製品の販売も行われた。大学で日本語を学んでいるロシア人はこう話した。「J-FESTはロシアに数多くいるアニメファンのもので、イベント全てがアニメやコスプレ関連のものだと思っていました。しかしそれだけではなく日本舞踊を見たり、日本食を食べたり、J-POPを聞いたり、将棋を習ったりと、日本の伝統文化も感じることができました。また映画『バケモノの子』を見ましたが、あの映画は全ての人が楽しめる素晴らしい映画だと思いました。ロシア人にとって、日本という国は、遠くの不思議な美しい国です。桜が咲き、通りでは侍や芸者が歩いているような…日本語を勉強する前、私は日本をそんな国だと思っていました。このイベントを通して日本のことをもっと知ることができると思います」

 会場には漫画やアニメのキャラクターのコスプレをした来場者が大勢いた=写真:j-fest.org

「ロシアでの日本文化の人気を日本に伝えたい」

 今回のJ-FESTの目玉とも言えるのが、特別ゲストである和太鼓グループの「舞太鼓あすか組」である。大コンサートホールに力強い和太鼓の音が響き渡ると、観客は一瞬にして彼らの世界に引き込まれていた。メンバーの1人が「日本の文化がこんなにロシアで人気だということを、日本人は知りません。日本に帰ってこのことを伝えたいと思います」というと、観客から大歓声が起きた。アンコールで彼らがロシア国旗を振りコサックダンスを披露すると、観客はみな立ち上がり大盛況のうちにパフォーマンスは幕を閉じた。

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