100年前の新聞記事

Alamy/Legion Media撮影

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大衆紙「モスコフスキー・リストーク」、6月16日

伝書鳩レース

 6月14日、帝国ロシア動植物環境適応協会の鳩飼育課により、伝書鳩のスピードレースが行われた。鳩は、モスクワ=カザン鉄道のナザロフカ駅(モスクワから318露里、一露里は1.067キロ地点)で放たれた。鳩飼育課所属などの32羽の鳩は、朝5時にスタート。1等は、A.チェスナコフ氏所有の鳩で、11時25分にゴールした。2位、3位を獲得したのは同協会所属の鳩。次のレースは6月28日に行われる予定で、距離は421露里ともっと長くなる。

 

ノヴゴロド県報知、617 

迷子の馬 

 クレステツコエ郡警察派出所が迷子になった馬の飼い主を探している。馬は現在、農民のヨヴワシーリエフさんが保護している。これは去勢馬で、背丈は平均以下、栗毛、8歳、右耳が切られており、肩甲骨間の隆起の近くに白い斑点が2つ、右脚に蹄鉄がつけられており、たてがみは左側になびいている。首には紐のついた鈴がぶら下がっている。

 

モスコフスキー・リストーク紙、6月18日

暴風と雷雨

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禁酒法100周年

 昨日の午後2時、モスクワ上空で雷が轟いて土砂降りとなり、約1時間続いた。雹も激しく降った。雷雨に先立って、暴風が吹き荒れ、多くの樹木が倒れた。雹がとくに強く降ったのは、モスクワ北部。クレストフスカヤ関所と多数の通り、横丁では、ほとんどの家屋で大量のガラスが割れた。技師中等学校、神学校、マリア病院は、大きな被害を被った。また複数の別荘地区もひどい損傷を受けている。雹と暴風による被害は甚大だ。

 

取引所報知、620 

ベリーが品薄 

 苺、ベリー、木の実のシーズンたけなわ!しかし今年の「たけなわ」は、毎年いつもこの時期のベリー市場、とくにペトログラード(第一次世界大戦中、ドイツ風の「サンクトペテルブルク」から改名)の主要な果物中継点であるシチューキン市場の大賑わいとは段違いだ。

 ペトログラードは、季節はじめは、主にポーランドおよびロシア北西部から入荷するベリーで賄われてきたが、今年はポーランドからは入荷がなく、北西部も、少量送っては来たものの、首都の需要から見ると大海の一滴にすぎない。

 西部のいくつかの地域では、ベリーは不作だとは言えないが、そこで栽培されている種類――オランダ苺、一般の苺、サクランボ――は柔らか過ぎて、鉄道の長時間輸送には耐えられない。

 

ヤロスラヴリ県報知、6月21日

英雄的諸国民 

 今、我々は皆あまりにも、現在進行中の事件に忙殺されており、我々の周辺で起きている事柄を、冷静にその全体を評価することができない。だが時が経てば、全世界は、我々皆が目撃したできごとに驚嘆することだろう。我々がかくも偉大な日々を生きていたこと、我々が味わっているような感情に満たされていたこと、かくも偉大な数々のできごと、英雄的な偉業を目撃しその証言者となったこと、それも個々の人間のそれではなく、歴史上比肩するもののない諸民族全体のそれを目にしたことで、我々を羨むことになろう。この戦争は、イデーのための戦いである。この戦いでは、各人が戦場のみならず社会にあって公然と、各々の盾に銘を刻んで行動すべきである。