国際演劇祭がモスクワで開幕

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第12回「A.P.チェーホフ国際演劇フェスティバル」が13日に開幕した。開催期間は7月17日まで。日本、フランス、アルゼンチン、ベラルーシ、イギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、中国、ロシア、台湾、南アフリカの計12ヶ国のさまざまなジャンルの演劇19作品が上演される。

 プログラムは2部から構成される。「世界シリーズ」では、フェスティバルの参加各国の演劇が、「モスクワ・プログラム」では、モスクワの劇場で上演された外国人演出家・振付師による最近の演劇が上演される。 

 フェスティバルの開幕記者会見で、ジャン・モーリス・リペール在ロシア・フランス大使は、このイベントを「演劇界最大」と呼び、参加することは「あらゆる演劇にとって大きな栄誉」と話した。

 このフェスティバルでもっとも多くの演劇を上演するのがフランス。フェスティバルのヴァレリー・シャドリン総責任者は、これを「フランスの関係者との長年の温かい関係」によるものと説明し、フランスの演劇で開幕し、フランスの演劇で閉幕すると話した。

 開幕日の13日に上演されたのは、パリの「ブッフ・デュ・ノール劇場」から、演出家ドゥニ・ポダリデス氏の「町人貴族」。この演劇の舞台装飾家はエリック・リュフ氏。伝説的な劇団「コメディ・フランセーズ」の元芸術監督である。「ロシアとフランスの演劇には、現在でも共通点が多い。ロシアは古典劇やディヤギレフのバレエ・リュスだけでなく、俳優と演出家の現代的な関係などで、フランスの演劇において重要な位置を占めている。ロシア派への注目度は世界中で高い」とリュフ氏。ロシアの演出家ドミトリー・チェルニャコフ氏によるロッシーニの「パイドラー」は今のところ、スケジュールが調整できないため、延期になっているという。リュフ氏の「芸術監督としての夢は、偉大なる演出家アナトリー・ヴァシリエフ氏を演目のために招くこと」。

 今回のプログラムには、演出家ウラジーミル・パンコフ氏の「戦争」もある。これはA.P.チェーホフ国際演劇フェスティバル、スコットランドのエジンバラ国際フェスティバル、ロシアのスタジオ「サウンドラマ」の共同作品。パンコフ氏によると、「ロシア人は戦争を望んだことはなかったし、望んでいない」ことに関する演劇なのだという。フェスティバルの後、「戦争」のロシア国内のツアーが始まる。201611215日にはパリ市立劇場テアトル・デ・ラ・ヴィルで上演される。

 

静岡県舞台芸術センターによる「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」も

 アルゼンチンの劇団「タンゴ・メトロポリス・ダンス・カンパニー」による舞踏演劇「タンゴと夜」、中国の劇団「福州閩劇芸術伝承発展中心」による「楊家将」、日本の劇団「静岡県舞台芸術センター」による「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」も楽しみな演目だ。

 「モスクワ・プログラム」では、「ボリショイ劇場」、「A.P.チェーホフ・モスクワ芸術座」などで上演された、ペーター・シュタイン氏、デクラン・ドネラン氏、ジャンクリストフ・マイヨー氏、ジョン・ノイマイヤー氏などの有名な演出家による演劇が用意されている。

 フェスティバルの大トリはパリ国立劇場「オデオン座」。リュック・ボンディ氏演出の「偽りの告白」が71317日に上演される。主演は世界的な映画スター、イザベル・ユペールとルイ・ガレル。

フェスティバルのサイト(英語)