ワレリー・ゲルギエフ氏=AFP/East News撮影
公演は熊本、福岡、大阪、石川、東京ですでに行われたが、あふれんばかりの観客は、コンサートが終わっても会場を離れなかった。「ゲルギエフ氏と管弦楽団は、拍手喝采の客席にお辞儀をして舞台から去ったが、いつまでたっても鳴りやまなかった。ゲルギエフ氏は次に、1人で舞台にあらわれ、再びお辞儀をした。それでも観客は席を離れようとしなかった」と、ゲルギエフ氏の広報担当であるアンナ・カサトキナ氏は説明する。
今回は日本で9公演行われる。この中には東京の有名なサントリーホールやNHKホールも含まれている。プログラムは、グスタフ・マーラーの交響曲第5番から、ロディオン・シチェドリンの「お茶目なチャストゥーシュカ」まで、19~20世紀のロシアやヨーロッパのクラシック曲からなる。これ以外には、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、イーゴリ・ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」、ドミトリー・ショスタコーヴィチの「交響曲第8番」など。
目玉は17日のリヒャルト・シュトラウスの楽劇「サロメ」。シュトラウスの生誕150周年記念プログラムである。これはNHK音楽祭の一環として行われる。サロメはムラーダ・フドレイ、ヘロデはアンドレイ・ポポフ、ヘロディアスはラリサ・ゴゴレフスカヤと、マリインスキー劇場管弦楽団の一流ソリストが演じる。ヨナカーンはミヒャエル・クプファー。
日本公演は18日まで続き、その後ロシア公演が予定されている。19日はハバロフスク、20日はケメロヴォ。
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