日本映画がAP映画祭でグランプリ

河瀬監督の代理で賞を受賞した在ウラジオストク日本国総領事館の関係者と審査員長のアレクサンドル・ロドニャンスキー氏 / タス通信

河瀬監督の代理で賞を受賞した在ウラジオストク日本国総領事館の関係者と審査員長のアレクサンドル・ロドニャンスキー氏 / タス通信

第12回環太平洋国際映画祭「太平洋子午線」(ウラジオストク、9月13日~19日)は、河瀬直美監督の長編映画「2つ目の窓」のグランプリ受賞をもって閉幕した。

 今回の映画祭でもっとも成熟し、完成された映画「2つ目の窓」であったが、グランプリは受賞しないと予測されていた。だがプロデューサーのアレクサンドル・ロドニャンスキー氏を審査員長とする審査団は、グランプリ授与を決めた。

 この映画は亜熱帯の美しい島で、若者が成長していく物語。今年のカンヌ国際映画祭では、ヨーロッパの観客に理解されず、賞を受賞することができなかった。だがウラジオストクで公正な評価がなされ、認められた。アジア太平洋諸国の映画の中でひときわ輝きを放っていた。

 ロドニャンスキー審査員長はこう話す。「太平洋子午線は的確なニッチを見つけた。この素晴らしい映画祭では、一般的なアメリカやヨーロッパの作品の流れの中では見いだすことのできない映画が、広く上映されている。ウラジオストクでは審査員だけでなく、観客も映画を注視する。満員の映画館で朝10時にインドの映画が、夜10時にスリランカの映画が上映されるということは、モスクワやサンクトペテルブルクでは起こらない。ここではこれが普通なんだ」

 河瀬監督の代理で賞を受賞した在ウラジオストク日本国総領事館の関係者は、日本映画が受賞したことで、太平洋子午線の人気が日本で高まると考える。「この賞を嬉しく思う。堂々と日本に持ち帰りたい。この映画祭には何度か参加しているが、毎回成長と発展を感じる。この賞は日本にとって大きなできごとであり、日本におけるこの映画祭の評価を高める」

 これ以外にも、早川千絵監督の短編映画「ナイアガラ」が、最優秀短編映画賞を受賞した。早川監督は授賞式でこう述べた。「日本の小さな映画が、ロシアのような大きな国で反響を得ることができて嬉しい」

 より多くの賞を受賞したのはロシアの作品。カナダ、チリ、韓国の映画関係者も注目された。

 「太平洋子午線」のコンペティション部門および非コンペティション部門では、34ヶ国の165作品が上映された。コンペティション部門には、インド、インドネシア、カナダ、中国、コロンビア、メキシコ、オランダ、シンガポール、アメリカ、フランス、チリ、スリランカ、日本の長編映画10本および短編映画10本も含まれていた。

 

*以下の記事を参照:

ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)

ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)

タス通信