Lori / Legion Media 撮影
新鮮なチェリーを使わない手はない
モスクワの夏が1年の中でも素敵な季節である理由は数多くあるが、中でも重要なのは、それが新鮮な果物とベリーが豊富な時期であるということだ。
最近、地元の市場に新鮮なチェリーが見受けられるようになったため、以前缶詰のチェリーを使って冬にしか作ったことがなく、そのため冬の食べ物として連想していたケーキを作ることを考えついた。しかし次に、新鮮なチェリーを使ったケーキなら、夏のデザートになるではないかと考えた。アイスクリームを付け合わせればとても美味しいし、オープンエアのバルコニーで夕方や明け方にシャンパンを一杯飲みながら食べる素敵なご馳走にもなる。
ルーツはウクライナ?
私がこのレシピのことを初めて耳にしたのは、ウクライナで生まれ育った友人からだった。彼女はおばあちゃんがそれを作ってくれたと言っていた。私の祖母はそれを耳にしたことがなかったし、私のほとんどのモスクワの友人も聞いたことがなかった。ということは、私たちロシア人が頻繁に作り、ほとんど自分の国のものであるかのように考えている多数の優れた料理がそうであるように、これは実はウクライナのレシピなのかもしれない。
私はこのレシピが大好きになり、たくさん使うようになったので、これを教えてくれた友人と彼女のおばあちゃんに心から感謝している。
ちょっと手抜きしてもだいじょうぶ
私は一度、オーストラリア人の友人たちの家で開かれたクリスマスパーティーのためにそれを作ってみた。次の年もそれを作ってきてくれと彼らに頼まれたので、あのケーキを喜んでもらえたに違いない。車から降りて氷の張った滑りやすい道をケーキを手に歩きながら、転んでケーキを落としてしまうのではないかと大変心配したことを覚えている。転んで骨を折る可能性が頭をよぎることさえなかった。ケーキを落として台無しにした場合の方が、本当の悲劇になっていただろう。
ケーキはとてもきれいな見栄えだ。何というか、雪のかかった小屋の上にチョコレートがのっている感じだ。「修道院の小屋」ケーキという伝統的な名前の由来にはこのような理由がある。しかしその味は見た目よりもずっと優れている。新鮮なチェリーが入手できた場合にあなたにその種抜きをする意欲があるかどうか、それとも缶詰を使うことにするかは別として(ちょっとぐらい料理の手抜きをしてもよかろう!)、このケーキはきっと人気を博すだろう。ちなみに低脂肪のサワークリームを使ってもいいし、アイスクリームだけでもいいのだ!
作り方:
バターかマーガリン、9オンス(250グラム)
砂糖、1カップ
サワークリーム、1カップ(200グラム)
小麦粉、4カップ
重曹、小さじ半
具:
新鮮なチェリー、解凍したチェリー、またはチェリージャムから取り出したチェリー、450~680グラム
クリーム:
サワークリームまたはクリーム、3カップ
粉砂糖(最高1カップ)
飾り:
チョコレートチップかココアパウダー
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。