ロシア通信
日本のファンのために特別プログラムを用意
舞台道具は、ウラジオストクから船で運ばれ、動物たちは冷房つきの特別の船室に入れられる。ロシア国立サーカスのワジム・ガグロエフ社長によると、これら“名優”たちは、国立サーカスの結成95年という節目の年に、日本で技を披露することになる。
また同サーカスの広報部がロシアNOWに語ったところによると、今年は、特別に日本の観客のために、セミョン・クリツキーの調教による演目を用意した。これは、狭い台の上でアクロバティックなジャンプを行うというものだ。
定評の空中アクロバット、クマの演技も
このほか、プログラムには、調教された犬、猫、ヒョウ、クマが参加する演目も含まれる。ルスラン・ドゥフノフスキー調教師は、イタチの演目も披露するが、これはサーカスでは滅多に見られないとのこと。
公演の組織・運営者によると、特に人気を博しているのは、空中演技とクマの演目だ。クマにロシアのシンボルの一つというイメージがあるのも人気の一因。
ロシア功労芸術家の称号をもつアレクサンドル・イワノフ調教師は、一度ならず日本公演に参加しているが、その彼がロシアNOWに語ったところでは、すべての舞台道具と動物は、ウラジオストクから船で運ばれ、旅程は1日半。動物たちは、冷房その他の必要な設備が完備した特別の船室に入れられる。
今年で55年目のボリショイサーカス日本公演
ソ連・ロシアのサーカスが日本公演を開始してから今年で55年――。オレグ・ポポフ、ユーリー・ニクーリン、ワレンチン・フィラートフなど錚々たるアーティストたちが来日している。公演は大抵、有名なコンサートホールかスポーツ競技場で行われている。
ロシア国立サーカスは、2011年には、東日本大震災で被災した地域で、無料で公演している。イワノフ調教師によると、アーティストたちは、東京ドームをはじめとする一流の競技場、ホールで再三演技を披露してきた。
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