ロシアの俳優ユーリ・コロコリニコフは、ゼン族の族長スターとして登場する。=写真提供:HBO
-コロコリニコフさん演じる登場人物は、どのようにして生まれましたか。
脚本家のデビッド(ベニオフ)とダニエル(ワイス)が、イメージと性格を考えました。原作の著者であるジョージ・R・R・マーティン自身が書いた、新シーズンの話もありますが。ドラマの登場人物は原作とは少し異なっていて、例えば、野人は本の中で食人族ではないとかですね。
次なる段階は外見とメーキャップです。コンピューター専門家やデザイナーが用意した絵を見せられて、私たちはそれを私の顔で具現化しようとしました。
その後に歩き方や細かいところを考えて役作りをしました。野人には耳がなく、私の右耳の場所に大きな傷をつくらなくてはいけなかったのですが、最終案を見た後で、耳を残すことが決まりました。
-鉄の王座にふさわしいのは誰だと思いますか。
これは王座をめぐる争いの話ですから、誰もがふさわしいのです。道徳の観点から言えば良き人物であるアリアやジョン・スノウですが、評価が異なりそうな2人の行動もありますから。まあ、ゼン族の族長が一番王座にふさわしいでしょうね(笑)。
-コロコリニコフさん演じるスターは誰を食べたがるのでしょうか。
ここで明かしたらおもしろくなくなりますから、何も言いません。小人はおいしいのではないでしょうか。そうでなければ色白のデナーリスの試食もありでしょう。あと子どもが一番おいしいですね(笑)。
-ドラマの中でコロコリニコフさんの部分は吹き替えになるのですか。
そんなことはありません。私はカナダとアメリカに長く暮らしていましたから、英語はうまく話せます。アメリカなまりですが。ドラマでは誰もがイギリス、アイルランド、北アイルランドの方言で話しているので、私も方言を先生に習い、よりかたい発音にしました。例えば、スターはよくcrow(カラス)という言葉を使いますが、不気味な感じになるようにしました。rはロシア語のrに近いです。
-俳優として、このドラマで何を学びましたか。
プロのドラマづくりを観察しながら、とても多くの経験を得ました。初めてファンタジーに出演したので、とてもおもしろかったです。食人族になった気分は最高です!...
-若い俳優はいかにしてハリウッドを目指せばいいのでしょうか。
ハリウッドと非ハリウッドにわけるのはソ連的すぎるというか、まあ、また逆戻りするのかもしれませんが...世界は変わったし、国境なんてないし、ハリウッドも何もありません。これは私が実感したことです。ですから、この問題は無意味です。若い俳優は自分の創造性や専門的成長を考えるべきです。あとは、子ども時代から英語を学ぶことが大切です。
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