3月25日(火)
モスクワ市の「国立現代美術センター(Gosudarstvennyi Tsentr Sovremennogo Iskusstva)」で、毎年恒例の「革新(Innovatsiya)」賞展が開幕する。これは重要な芸術分野の国家賞のひとつで、芸術家だけでなく、キュレーターや芸術学者も対象。賞の一環として、応募作の展示会が行われる。ノミネート者の中には、芸術家のアンドレイ・クジキン、イリヤ・オルロフ、キュレーターのエカチェリーナ・デゴチ、最近亡くなった芸術家のウラジスラフ・マムィシェフモンロなどがいる。
3月26日(水)
伝説のフォーク・ミュージシャンのセルゲイ・ストラスチンとヴォルコフトリオのライブ=Photoexpress撮影
サンクトペテルブルク市のクラブ「フィッシュ・ファブリック(Fish Fabrique)」で、伝説のフォーク・ミュージシャンのセルゲイ・ストラスチンとヴォルコフトリオのライブが行われる。ストラスチンは民俗音楽の収集家および編曲家で、コレクションには数千曲あり、またジヴァン・ガスパリャン、アルカディー・シルクロペルといった世界的なミュージシャンのカバーなどもしている。さまざまな楽器を演奏することでも知られる。今回は、ジャズミュージシャンのウラジーミル・ヴォルコフ率いる、ヴォルコフトリオと共演。民俗の伝統、モダン・ジャズ、ワールド・ミュージックがひとつになる。
3月27日(木)
モスクワ市の現代美術センター「ヴィンザヴォド(Vinzavod)」で、全ロシア写真コンテスト展「ベスト・オブ・ロシア(Best of Russia)」が行われる。建設、自然、人、できごと、日常、スタイル、結婚式、葬儀のカテゴリーでノミネートされた、339枚の写真が展示される。2008年に始まったこのコンテストは、有望な写真家への支援となっている。
3月28日(金)
ビデオ提供:YouTube / Nino Katamadze & Insight
モスクワ市の「国際音楽堂」で3月28~29日、有名なジャズシンガーのニノ・カタマゼのライブが行われる。グルジアで暮らす彼女は、ロシアで自国の歌手のように愛され、慕われている。しばしばロシアで公演を行い、ロシア語で歌をうたっている。そのロシアでの人気はセザリア・エヴォラに匹敵するほど。
3月29日(土)
モスクワ市の「チミリャゼフ生物学博物館(Biologicheskii Muzei Imeni Timiryazeva)」で、「世界を震撼させた10の頭蓋骨(Desyat' Cherepov, Kotorye Potryasli Mir)」展が行われる。教科書では、類人猿のさまざまな進化過程の頭蓋骨の復元品を見ることができるが、それを実際に目にしたことのある人は少ない。150万年以上前のホモ・ルドルフエンシス、トゥルカナ・ボーイなどの頭蓋骨の、正確な復元品が展示される。その他にも3D復元や、教育プログラムが多数用意されている。
ドミトリー・ロメンジク