3月3日~9日の文化行事

企画展「古代中国:儀式と音楽」=プレス・フォト

企画展「古代中国:儀式と音楽」=プレス・フォト

湖北省博物館の所蔵品、デペッシュ・モードのライブ、ロシアの民族衣装展、スピルバーグのサウンドトラック、クラシックなトラクターが待っている!

3月4日(火)

 モスクワ市の「プーシキン国立造形美術館」で、企画展「古代中国:儀式と音楽」が開幕する。展示されるのは湖北省博物館の所蔵品100点以上。湖北省で1977年、戦国時代前期(紀元前475~221年)の曽侯乙墓が発見された。考古学者が翌年発掘調査を行った結果、楽器、武器、武具、貴金属製の儀式用具など、大量の副葬品が出土。今回はその貴重な出土品の一部がモスクワに運ばれる。

 サンクトペテルブルク市の「体育・音楽会館(Sportivno-Kontsertnyi Kompleks)」で3月4日、続いてモスクワ市の「オリンピック」スタジアムで3月7日、イギリスの人気バンド「デペッシュ・モード」のコンサートが行われる。昨年発売したアルバム「デルタ・マシーン」のツアー。ファンはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、大規模なフラッシュモブを計画。「ヘヴン」の演奏に合わせて、赤、黒、白(新作アルバムの色彩)の風船を放ち、「ヘヴンをありがとう(Thank you for the heaven)」のプラカードをかかげる。これはデペッシュ・モードに天国のような歌への感謝の気持ちを示すもの。

 

プレス・フォト

3月5日(水)

 サンクトペテルブルク市の「ロシア美術館」で、企画展「18~20世紀の女性民族衣装(Narodnyi Jenskii Kostum XVIII-XX vekov)」が開幕する。展示品数は約5000点。ロシアの民族衣装は単なる服にとどまらない。ミニアチュア、日常、儀式の中の民族の歴史である。女性用のルバシカには天を支える「世界の木」の刺しゅうがほどこされていた。これは家事を行う女性を象徴している。ロシアで民族衣装を着ていたのは農民、商人、商工地区の人、町人など。そのおかげで民族衣装のシルエットと記号体系が20世紀まで残っていた。

 

3月6日(木)

 モスクワ市の「国際音楽堂」で、スティーヴン・スピルバーグの映画音楽が奏でられる。国立交響楽団「新ロシア」が映画「ジョーズ」、「ジュラシック・パーク」、「シンドラーのリスト」、「インディアナ・ジョーンズ」、「スター・ウォーズ」などのサウンドトラックを演奏。これらを作曲したのは、スピルバーグのパートナーであるジョン・ウィリアムズ。ウィリアムズの生誕80周年とスピルバーグとの共同活動40周年記念の特別コンサートで、スピルバーグはこのプロジェクトのために上映用の動画を編集した。

 

3月7日(金)

ロシア通信撮影

 モスクワ市の展示センター「ソコリニキ(Sokol'niki)」で、17ヶ国(ロシア、ドイツ、イタリア、アメリカ、フランスなど)のクラシックカーが勢ぞろいする企画展「オールドタイマー・ギャラリー(Oldtaimer-Galereya)」が開幕。よみがえったビュイック、BMW、フォルクスワーゲン、ソ連のトラクターのコレクションなどを見ることができる。ソ連で初めてトラクターが生産されたのは、工業化が進んだ1930年代。独ソ戦争が始まった1941に沼に沈み、2008年に引き揚げられ、乾燥後に修理されたものなど、どのトラクターにも特別な歴史がある。今回の展示会では、クラシックカーのまわりにビンテージの家具、武器、本、古い新聞や雑誌などの当時の品も置かれる。

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