ソチ美人に合格

美人コンテストとキャスティングのオーディションに参加するために、ソチの数百人の女性たちが昨年11月、芸術大学に集まった=ミハイル・モルダソフ撮影

美人コンテストとキャスティングのオーディションに参加するために、ソチの数百人の女性たちが昨年11月、芸術大学に集まった=ミハイル・モルダソフ撮影

美人コンテストとキャスティングのオーディションに参加するために、ソチの数百人の女性たちが昨年11月、芸術大学に集まった。自らの美貌(びぼう)をアピールするまたとないチャンスとなったのはいうまでもない。

 それに加えて審査員は、冬季五輪の勝者にメダルを手渡す名誉ある役割を担う人員を選考することになっていた。

 選ばれた女性たちはオリンピックの著名人と顔を合わせ、世界中で放映されるソチ五輪の中継番組に映る。

タチアナ・シデルニコワさん(20)

 大多数のロシア人女性にとって、美貌は熱心な関心の対象である。長身で細身の大多数の応募者たちは一般のソチ市民だったが、その多くはモデルらしい容姿をしていた。

 ここで求められる条件は本物のモデルと同様、身長174㌢以上でサイズSの体形という条件を満たさなければならない。

 水玉模様のドレスを着た20歳の応募者タチアナ・シデルニコワさんの「人生一番の夢」は日本出身フィギュアスケート選手の川口悠子に会うことだった。

 その日に備えて、日本語も習得した。彼女は5カ国語を操る。現在、ソチ芸術大学ピアノ科の1年生だ。

 彼女が懸念していたのは自分が肥満気味だったことだ。実は、審査員たちにとってサイズは特別重要な要件ではなかった。

 「私たちは品位と優美さを基準として応募者を選考しています。どれほど効果的に自分の個性を発揮できるかにも注目します」。ソチ・ボランティア養成センター・マネジャーのマリーナ・ナザロワ氏はこう語った。

 シデルニコワさんの夢はかなった。彼女はフィギュアスケートのメダル授与式担当に選ばれた。他のボランティアたちとともに1月初めから演技とダンスの訓練が待っていた。

 シデルニコワさんは自らの合格を誇らしげに語った。

 「候補者として完璧になるには10㌔の減量をしなければなりませんでした。今のサイズは90×60×90ですから、これで条件を満たすことができました」