1月27日~2月2日の文化行事

モスクワの美術展、レニングラード包囲戦終了の記念行事、伝説的なロック・バンドの再結成コンサートなどが目白押し!

127日(月)

 モスクワの「リジナ(Regina)」ギャラリーで、パーヴェル・ペッペルシテイン(Pavel Peppershtein)の個展「聖なる政治(Holy Politics)」が開幕する。ペッペルシテインは1980年代の伝説的なアート集団「医療解釈学」や、ベストセラー小説「カーストの神話生成的愛」などでも有名。作品はパリのルーブル美術館、モスクワのトレチャコフ美術館、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展、サンパウロ・ビエンナーレ展などで展示された。新たなプロジェクト(グラフィックを含む絵画10点以上)は、強権政治についての神話から都市計画のニュアンスまでの、政治的現実を再びつきつける。コミカルな作風や、「昨今は地球外惑星のコントロールがなければ政治的決定もできやしない」などの滑稽な注釈が特徴。

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番=動画提供:YouTube

 サンクトペテルブルクは今年、レニングラード解放70周年を迎える。レニングラード包囲戦(サンクトペテルブルクの当時の名称)は、第二次世界大戦でもっとも悲劇的なできごとのひとつ。1941年9月8日から1944年1月27日までの872日間、街は隔離されていた。食糧がなく、この期間で63万2253人が飢えで死亡。記念すべき解放の日に向けて、展示会、コンサート、映画祭が行われる。「参謀本部」の建物外面では、空襲警報、爆撃、解放戦など、包囲戦の3D記録映画が上映される。また軍事技術品、武器、対戦車障害物の展示会も行われる。午後7時にはネフスキー大通りで数千本のロウソクがとも され、レニングラードの勝利の祝砲が放たれる。「サンクトペテルブルク人形博物館」では、包囲された子どものおもちゃ展を開催。「マリインスキー劇場コン サートホール」では、マエストロ・ゲルギエフ指揮のもと、劇場管弦楽団がドミートリイ・ショスタコーヴィチの「レニングラード」シンフォニーを演奏する。 劇場新館では、戦時歌謡が流れる。

 

128日(火)

 モスクワの「新マネージ(Novyi Manej)」で、企画展「アナトリー・ズヴェレフ 新美術館の入口で(Anatolii Zverev. Na Poroge Novogo Muzeya)」が開幕する。ズヴェレフは20世紀半ばの伝説的な非協調主義の芸術家、色彩の印象派、ほぼ独学の優れた画家だ。作品を素早く、たくさん描 き、1986年に死去した際には30万点以上を残した。ズヴェレフ美術館の設計が進んでいるが、今回は未公開作品を含む、1957年から1960年に描かれた300点が展示される。生前に異なるジャンルの作品を多く制作したことから、集められた作品は独特の空間をつくりだす。

 

130日(木)

Press photo撮影

 モスクワの「GUM(国立百貨店)」では、スポーツをテーマとした、ソ連の写実主義芸術の展示会が始まる。これらの絵画は、ロンドンのオークションハウス「サザビーズ」に登場したばかり。展示品には、デイネカ、ピメノフ、ザグレコフ、プチリンなどの画家の作品も含まれている。2月にはモスクワの「写実主 義芸術機関(Institute of Realist Art)」でも展示される。

 

131日(金)

 モスクワの「マニフェスト(Manifest)」クラブで、1980年代のレニングラード・ロックのバンド「ストランヌィエ・イグルィ (Strannye Igry)」の再結成コンサートが行われる。ジャマイカのスカを真剣かつ概念的に演奏した、ロシア初のバンドとも言える。これによって有名になった。歌詞 はフランスの超現実主義の詩人の詩を引用。引退して28年もの時間が流れた。当時は、「アヴィア(Avia)」、「N.O.M.」、「デッッドウシュキ (Deadushki)」などの、おもしろくて独特なグループがたくさん活動していた。

1980年代のレニングラード・ロックのバンド「ストランヌィエ・イグルィ」の再結成コンサート=動画提供:YouTube