史上最も破天荒なゲームの一つである「スターリン対火星人3」をリリースする=Press photo撮影
「グランド・セフト・オート」のファンであれば、「スターリン対火星人3」も気に入るだろう。ある意味で、このゲームは「グランド・セフト・オート、レッド・アラート」と「ポスタル」を足して3で割り、「悪魔の毒々モンスター」を少し加えたようなものである。要は、アクションとストラテジーのハイブリッドだ。
「メガドライブ用バトルテック」や「メックウォリア3050」を覚えているだろうか。ストラテジー要素のある「デザート・ストライク・クローン」を知っているだろうか。「スターリン対火星人3」のゲームプレーの骨組みはこれらのゲームに似ている。しかし、バトルテックのクローンではなく、似ているだけだ。破天荒なミッションにキャノン・フォダーの要素を取り入れたかの様である。
「我々は、ストラテジー・ゲームの要素が入ったアクション中心のゲームにしたい。プレーヤーが直接制御できるように、ス ターリンを主人公にしたい。我々はとてもフレキシブルに作れる」。ゲーム開発者はこう説明する。
開発チームにはS.T.A.L.K.E.R.(ストーカー・シャドー・オブ・チェルノブイリ)や「コサックス2:ナポレオン戦争」、「アレクサンドル」、「フロントライン:フィールズ・オブ・サンダー」、「クライム・クラフト」など多くのゲームを手掛けたスタッフがいる。
「資金があれば良いものを作れるから、キックスターターは我々にとって、都合が良い。(パソコンの)ゴミ 箱は膨れ上がるが、楽しめる」。そう彼らは付け加えた。
踊るスターリン
スターリン対火星人はゲームプレーの中核だけではない。全てひっくるめて、スゴイのである。まず、メインのミッションとクレイジーなストーリーがある。そしてビデオがある。ミニゲームもある。音楽もある。これら全てを合わせたものがすごい。
「踊るスターリン」のビデオは予想外だ。これは初代の「スターリン対火星人」で最も印象に残る部分だった。当然、「スターリン対火星人3」でもゲーム内のビデオは重要なポジションを占める。「スターリン対火星人3」では、この方面も充実しているとされている。
確かに、スターリンがビデオゲームの主人公と いう設定にはいささか無理がある。しかし、「グランド・セフト・オートV」のようなものは成功している。誰でも「グランド・セフト・オートV」のトレバーをプレイしたいと思う。スターリンは、基本的にトレバーと同じであるが、スケールを大きくしたようなものである。トレバーが国の指導者になったとしよう。それがヨシフ・スターリンである。誰でも物議を醸し出すようなカリスマ主人公が好きだ。(実際、このようなキャラはロシアには複数いる)。
サウンドトラックは、初 代スターリン対火星人で最も素晴らしい部分だったかもしれない(題名とコンセプトも勿論素晴らしい)。新しいゲームのサウンドも同じ位魅力的になると期 待する。初代のスコアのほとんど(特に宦官ロボットの歌)を作曲したイリヤ・オレンジもプロジェクトに復帰し、さらに歌を提供してくれるかもしれない。
しかし、「スターリン対火星人」のサウンドトラックに貢献するのは彼一人ではない。200万ドル集まれば、ジェニファー・ロペスを呼ぶと開発チームは約束している。さらに、150万ドル集まればヨシフ・スターリンが火星軍と戦う映画をリリースしたいと語る。今の所、13,000ドル程集まっている。
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