「ロシアのシンボル10選」

Lori/Legion Media撮影

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ロシア全国民の投票によるマルチメディア・プロジェクト「ロシア10」の結果が明らかになり、「ロシアのシンボル10選」が決定した。 2013年3月25日から10月6日までの期間に開催されたこのプロジェクトを主催したのは、テレビのロシア第1チャンネルとロシア地理学協会。プロジェクトの目的は、豊かな文化遺産、自然遺産をもつユニークな国、ロシアのイメージの向上だ。

 コンクールへの参加物件として、ロシア各地で行われた予選で、まず700物件が選ばれた。候補になったのは、建築、文化、自然の分野のロシアのすぐれた記念物。そのうち二次選に残ったのは、得票数が最も多かった80件。

  ロシア連邦のシンボルと命名されたのは、コロムナの城壁、イスラム教寺院「チェチェンの心」、ロストフの城壁、ニジェゴロドの城壁、プスコフの城壁(クロム)、ペテルゴフ、ママイの丘、キジ島、トロイツェ・セルギエフ大修道院、バイカル湖の10件だ。

 

選考の過程でトラブルも

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ロシアのシンボル10

  アフマト・カディロフ記念イスラム宗教寺院「ロシアの心」とコロムナの城壁はコンクールの優勝物件と認められ、先に発表された。プロジェクトの進行過程でスキャンダルがおきた。コンクール二次選でコロムナの城壁が「ロシアのシンボル」投票のトップになり、長く一位を保っていたイスラム教寺院「チェチェンの心」を抜いた。

 チェチェン共和国政権は、投票過程で生じた技術的トラブルを理由に、イスラム教寺院をコンクールから撤退させることを決めた。チェチェ ンのラムザン・カディロフ大統領は、「ロシアの心」寺院への投票に投じられた資金の返還をモバイル・オペレータ各社に要求し、モバイル・オペレータのオ フィスが現地住民に襲撃される事件がおきた。資金は返還され、主催者は、「チェチェンの心」寺院とコロムナの城壁が、共に「ロシアのシンボル」になったと 発表した。

 

世論調査ではトップはバイカル湖 

  また全ロシア世論センターは、ロシア人を対象に選択式アンケートを実施した。その結果「ロシアのシンボル」になったのはバイカル湖。得票率58%だった。

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  テレビのロシア・チャンネルがこの種のプロジェクトを行うのは、これが初めてではない。2007年10月1日から2008年2月1日にかけて、第一次予 選、第二次予選、決勝の3段階方式で「ロシアの奇跡七選」のコンクールが行われ、投票はやはり、マルチメディアとインターネットで実施された。

 その結果、 ロシアの数ある奇跡の中から、「ロシアのシンボル」コンクールと同様に、ママイの丘、母なる祖国像、ペテルゴフ、バイカル湖が選ばれた。そのほかカム チャッカ地方のゲイゼル渓谷、コミ共和国の七巨人岩像、エリブルス山、赤の広場の聖ワシーリー寺院が「奇跡」にリスト入りした。

  また2008年にはテレビのロシア・チャンネルが「ロシアの有名人」を選出した。このプロジェクトではアレクサンドル・ネフスキーが第1位になった。

 

*モスコフスキー・コムソモーレツ紙、ロシア通信、「ロシア10」コンクール・サイトの資料による。

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