=PhotoXPress撮影
メドヴーハは、やや甘いはちみつ味のアルコール飲料。このスラブ圏のアルコール飲料は、はちみつ酒に似ているが、醸造手順がずっと手っ取り早い。ロシアでは、はちみつ酒は、小作農の手が届かない贅沢品だったが、それははちみつを自然発酵させるのには15〜50年を要するから だ。しかし、スラヴ人は混合液を温めることで、この過程を加速させた。中世に蒸留所が発明されると、現在のメドヴーハの原型が生まれた。ロシア人は通常、メドヴーハ用のはちみつを8月14日(はちみつの救済者の祝日)に集め始めるが、それはアンドレイ・ボゴリュプスキー公がヴォルガ流域のブルガリア 人を打ち負かした栄誉をたたえてのことだ。
チェリー味メドヴーハ
材料:
• はちみつ 2kg
• 水1リットル
• 種抜きチェリー4〜5kg
下準備:
– はちみつをエナメル鍋についで、水で覆い、混合物が沸騰するまで温める。アクを取り除きながら、シロップ状になるまで時おりかきまぜる。
– 大きい瓶(できれば口の細い10リットル瓶)にチェリーを入れる。
– シロップを冷ましてから瓶に注ぎ、チェリーで覆う。
– 瓶を濡れたふきんで覆い、時折水分を補給する。瓶を暖かい場所に3日間置くと、発酵が始まる。
– この混合物が発酵しだしたら、瓶を涼しい場所に移してタオルで瓶の口に封をする。
– こうして3ヶ月待てば、立派なロシア式自家醸造飲料のできあがりだが、それ以上寝かしておくとさらに味が良くなる。
警告: 熱したはちみつは極めて可燃性であるため、炎に触れないようにすること。
チェリー味メダヴーハは、その濃厚な風味、甘さと香りが引き立つように、室温で飲むのが一番だ。しかし、夏なら冷やして飲むこともある。通常は、その鮮やかな色を際立たせるために、白いテーブルクロス上の透明のグラスで出される。
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