「16トン」は、もう一つのモスクワの歴史あるクラブ =マキシム・アフデエフ撮影
「プロパガンダ(Propaganda)」は、すでに16年もモスクワの名所となっている、この街でもっとも歴史の長いクラブ。一番の盛り上がりを見せ るのがテクノDJサンチェスが現れる木曜日で、ホットなお客をずっと集め続けている。ここでは毎日パーティーが行われており、月曜日と火曜日はヒップ・ ホップとソウル、他の日はテクノ、テック・ハウス、ディープ・ハウスを中心としたおしゃれなダンス音楽が流れる。
また日曜日は、モスクワ最高のゲイ(同性愛者)パーティーが開催される。昼間はレストランとしても営業しており、お手頃価格でおいしい料理が食べられる。「シーザー」サラダ(約500円)は、モスクワ一おいしいと考えられているからお試しあれ。ここはモスクワの外国人コミュニティーが愛してやまない場所でもある。
*大ズラトウスチンスキー通り7(7 Bol’shoi Zlatoustinskii Psg.)、地下鉄キタイ・ゴロド駅
「16トン(16 Tonn)」は、もう一つのモスクワの歴史あるクラブ。1階はパブとレストラン、2階はパーティーやライブの会場になっている。街で最高のライブ・ハウス の一つであることは間違いないだろう。ロシア人アーティストだけでなく、モグワイ、クリスタル・キャッスルズ、ハスキー・レスキューなどの外国のスターも 定期的にライブを行っている。
ライブが終わると、異性装の見世物からダブステップやアウンダーグラウンドなヒップ・ホップのノリまで、さまざまなパー ティーが始まることが多い。店が自家醸造している「16トン」ビール(約500円)はおすすめだ。
*プレスネンスキー・ヴァル通り6-1(6-1 Presnenskii Val St.)、地下鉄1905年通り駅
カムチャツカ
「カムチャッカ(Kamchatka)」は、モスクワ中心部の名門百貨店「中央百貨店(TsUM)」の向かい側に位置する、大衆的なビアバー。2階建て の店内は、ソ連風に装飾されている。ソ連時代の飲食文化に興味のある外国人なら、一度は訪れる価値があるだろう。メニューは1980年代から1990年代 にかけてソ連でふるまわれていたものばかりだ。価格もお手頃で、この店のオリジナル「カムチャッカ」ビールは約250円。
*クズネツキー・モスト通り7(7 Kuznetskii Most St.)、地下鉄クズネツキー・モスト駅、オホトヌイ・リャド駅
ソリャンカ
「ソリャンカ(Solyanka)」は、モスクワの重要なクラブ。ヒップスターの拠り所と呼ばれることが多いが、そんなことはなく、パーティーの選定が 必要なだけだ。ここはモスクワ市中心部の古い邸宅の中にあり、大理石のらせん階段から2階に上がると、ロシア革命前のモスクワのアパートをほうふつとさせ る、ビンテージの革製ソファが置かれた落ち着いた内装のクラブがある。一番奥の広い部屋にはメインのダンスフロアがある。パーティーが行われるのは木曜日から土曜日で、日曜日が含まれる時もある。
音楽はテクノやハウスから、ファンクやヒップ・ホップまでと幅広い。毎週おもしろい呼び物が企画されており、特 に有名なファッション・ジャーナリストであるヴィタリー・コザク氏のパーティー「ラブ・ボート」は、クリエイティブな若者を集めることで知られる。昼間は おしゃれなお手頃価格のレストランに変わる。ランチは約1500円、ビールは1杯約300~1300円。
*ソリャンカ通り11/6-1(11/6-1 Solyanka St.)
「アルマ17(Arma17)」は、モスクワの主要なテクノ・クラブ。イギリスのDJ雑誌「DJマグ」で世界のTOP100クラブに3度ランクインし た、ロシア唯一のクラブだ。元々工場だったため、1500人を収容できる巨大な施設となっており、理想的なレイブを目の当たりにすることができる。テクノ やアンダーグラウンドなレイブのファンなら、一度は必ず訪れたい場所だ。ライブやパーティーのチケットは約1500円、ビールは1瓶約300円から。
*ニジニー・スサリヌイ通り5-3A(5-3A Nijnii Susal’nyi Psg.)、地下鉄クルスカヤ駅
「ドロガヤ・ヤ・ペレズヴォニュ」バー =エフゲニイ・メルクロフ撮影
「ドロガヤ・ヤ・ペレズヴォニュ(Dorogaya, ya perezvonyu)」は、モスクワに3ヶ所あるバー。店の名前は「愛しい君よ、後で電話をかけなおすよ」を意味する。ロックンロール、おいしいビール (約600円)、快適さが一つになった場所だが、それだけにとどまらない。
“愛しい君”たちは、朝食や昼食をとりながら、有名な映画や世界のスターのコンサートを鑑賞することができるし、夜はおいしいビールやワインを飲みながらスポーツを観戦したり、テーブル・サッカーを楽しんだりすることができる。また 金曜日と土曜日は、有名なテレビ司会者やファッション雑誌の編集長、また音楽愛好家が来るパーティーで踊ることもできる。ここのランチは約2000円。
「クラスヌイ・オクチャブリ(Krasnyi Oktyabr')」は、「街の中の街」として、ここ数年モスクワの主要な名所になっている複合施設。モスクワ中心部の同じ名称の製菓工場跡地に現れた芸 術エリアで、おしゃれなクラブ、バー、レストラン、美術ギャラリー、展示場が集まる、ボヘミアンなモスクワの中心地に変貌した。モスクワに来たら、ここは 外せない。夕方5時から翌朝まで、最低半日は滞在することをおすすめする。おもしろい場所ばかりだが、特に行っておきたい3店を次にあげてみよう。
*ベルセネフスカヤ海岸通り6(6 Bersenevskaya Emb.)
「ジプシー(Gipsy)」は、モスクワ川の美しい風景をその夏用テラスからながめることのできる、魅力いっぱいのカフェ・レストラン・バー。夏季だけではなく、バー・カウンター、ミラーボール、ヒョウの置物などがある屋内の大きなダンス・ホールでは冬季も楽しめる。ここには美女たちが集まってくるため、人を眺めているだけでもおもしろい。金曜日はモスクワ有数のテクノ・パーティー、土曜日はマッシュアップやダンス音楽の場になる。昼間はレストラン営 業を行っており、夏用テラスでのランチが最高だ。ランチは約1300円。
*ボロトナヤ海岸通り3-4(3-4 Bolotnaya Emb.)
「ローリング・ストーン・バー(Rolling Stone Bar)」は、モスクワ最高の飲んで踊れるバー。いつもにぎやかで陽気だ。ダンス・ホールにはイギリス・ロックや昔のヒットのマッシュアップが響く。ジプ シーと同様、ローリング・ストーン・バーにも広々とした夏・冬用テラスがある。モスクワの外国人コミュニティーお気に入りの店の一つだ。
*ボロトナヤ河岸通り3-1(3-1 Bolotnaya Emb.)
「バル・ストレルカ(Bar Strelka)」は、クラスヌイ・オクチャブリの”パワー・スポット”となっているバー。開店以来、モスクワでもっともおしゃれな人々を惹きつけてやま ない。好立地や雰囲気が人を呼ぶようだ。夏は屋上にテラスが開設されるため、モスクワ川を眺めることができる。夜はライブやダンス・パーティーが行われ る。カクテルは約1300円、ワインは約900円から。
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