黒沢清監督がウラジオストク舞台の新作恋愛映画

ウラジオストク市中心部=Lori/Legion Media撮影

ウラジオストク市中心部=Lori/Legion Media撮影

日本の著名な映画監督黒沢清氏が、月曜日にウラジオストクで新作映画の撮影を開始した。黒沢監督は一週間、市内各地で個々のエピソード場面を撮影する、とアジア太平洋地域映画委員会協会代表のアレクサンドル・ドルーダ氏が、ロシア通信に伝えた。

 新作には今はまだ仮題さえないが、どこかロマンチックな物語になるようだ。ビジネス界で働く男性に寄せる若い女性の恋が新作のテーマ。

 「ストーリーによると、日本の若い男女が東京で知り合ったあと、共に一夜を過ごす。男性は間もなく彼女のもとを去り、娘は恋人を探しに出かける。彼女は、 彼がウラジオストクに住み、ビジネスをしていることを知る。そこで彼女も彼を追ってロシアに旅立つ。映画のフィナーレについて監督はまだ明らかにしていな い」とドルーダ氏は語った。

 同氏によれば、ウラジオストク市中心部の街路、ルースキー島の旧兵舎、沿海州南部のラズドリノエ村などで、個々のエピソード場面が撮影されるとのこと。

 「ウラジオストクでの撮影は一週間。この間にプリモーリエ・ゴーリキー記念アカデミー劇場の俳優らが映画製作に参加する。黒沢清監督は自作映画の撮影を続けるため、6月30日にウラジオストクを発つ」とドルーダ氏は述べた。

 

カンヌ国際映画祭で幾度も受賞 

 黒沢清監督は、これまで幾度もカンヌ国際映画祭に出品しており、2001年には映画『回路』でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を、2008年には『トウ キョウソナタ』で同映画祭の「ある視点」部門審査委員賞を受賞し、2003年には映画『アカルイミライ』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品さ れた。

 黒沢監督は主として、恐怖、ドラマ、スリラーのジャンルの映画を製作している。同監督のホラー映画『回路』は2006年にハリウッド・リメイク版 『PULSE』が製作され、クリステン・ベルとイアン・サマーホルダーが主役を演じた。

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