設計者は、キエフ生まれのイーゴリ・シコールスキイ(1889~1972)で、自身パイロットでもあった。1912~1913年の冬に偵察機として製造され、1913年5月10日に初飛行を成功させた。
同年8月2日には、連続飛行時間1時間54分の世界記録を打ち立てている。全長は20メートル、全幅27メートル、最高時速90キロ、航続距離は170キロであった。
世界初の量産4発旅客機「イリヤー・ムーロメツ」
シコールスキイは同機をもとにして早くも同1913年に、世界初の量産4発旅客機「イリヤー・ムーロメツ」を製造、12月に初飛行させた。第一次世界大戦では爆撃機として使われる。
同機は最大速度130キロ、航続距離560キロ、最高到達高度3200メートルと、性能が格段に向上している。
シコールスキイは、ロシア革命後アメリカに亡命し、ヘリコプターの開発のパイオニアとなった。
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