写真提供:園田寛志郎
ロシア人と日本人の精神構造は、かなり似通っているのではないかと思っている。
見た目は西洋人だが、この極東で国境を接している小国日本と、地球3分の1周にもまたがる広大なロシアの、それぞれの国民がなぜ精神構造が似通っているのか、実に不思議な感じがしている。
興味深いのは「控えめな性格」だ。アメリカ人の「パーティー好き」な性格を鑑みると、その対岸にいるロシア、日本の両国の国民性が、実は同じ側にいることが分かる。奥ゆかしく、時に抑圧的な歴史を背景に持ちながら、西洋にもなりきれないロシアと、極東アジアを代表していそうだが、アジア諸国の中で少し浮いているような日本の、それぞれの国民性が「控えめ」な点で似ていることに、両国がより近づけるヒントがあるような気がする。
20世紀以降、両国は数奇な運命で対峙(たいじ)しているが「仲が悪い、性格が似た兄弟」を仲直りさせる手だてはないものか?
愉快なアネクドートで、我々の不幸な歴史を笑い飛ばせる日が、来ることを待ち望んでいる。
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