愛しい女性を3月8日に喜ばせるには

「櫂(かい)を持つ女性」 =ロシア通信撮影

「櫂(かい)を持つ女性」 =ロシア通信撮影

今年の祝日「国際婦人デー」は嬉しい金曜日にあたるため、3連休になってお得な気分だ。モスクワ風にこの日を祝うには、どこへ行ったらいいだろうか。ロシアの国際婦人デーは、要するに「女性の日」で、この日ばかりはあらゆる男性がフェミニストに早変わりする。

「櫂(かい)を持つ女性」になって冬とお別れ

 暦の上では春を迎えたものの、モスクワの3月第1週目の天候はまだまだ冬のようだ。冬やこの時期ならではの娯楽との別れが名残惜しいカップルは、ゴーリキー公園にある、ヨーロッパ最大の人工氷の屋外スケートリンクに行けば楽しめるだろう。

櫂(かい)を持つ女性とは

ゴーリキー公園には1941年まで、彫刻家シャドルが製作した、右手に自分の身長よりも長い櫂(かい)を手にした女性の像が立っていた。この銅像は台座とあわせて12メートルもあった。第二次世界大戦中の1941年に爆撃によって倒壊したが、漕艇(そうてい)愛好家協会の主導によって像は復元され、プーシキン河岸通りの新アンドレーエフ橋のたもとに設置された。

 営業時間は午前10時から午後3時、午後5時から午後11時で、入場料は7~10ユーロだ。スケート靴のレンタルは無料(保証金40ユーロ)で、コインロッカーやカフェがある。音楽とスケート靴の軽快なリズムに合わせて、愛する女性や仲間と祝いの夕べを過ごすことができる。

 スケートリンクからのプレゼントとして、「国際婦人デー」は女性の入場料が無料になる。また、公園内の噴水広場では、午後3時から午後6時まで、有名な美術家のグループが来場した女性の似顔絵を描く。誰もがこの公園にあるソ連の有名な彫刻「櫂(かい)を持つ女性」風に描かれる。

 

陽気に春を迎える

 もうひとつのモスクワのペロヴォ公園でも、「国際婦人デー」に特別なショーが行われる。美術家が観客の前で音楽に合わせて踊りながらキャンバスに絵を描いたり、公園内の広場に美術家が待機し、来場した女性の陽気な風刺似顔絵を描いたりする。

 また、国内外の人気映画のサウンドトラックを聴ける演奏プログラムも用意される。ショーは3月8日午後12時から午後3時まで行われる。来場した女性には、天候にかかわらず、花束と春の気分がプレゼントされる。

 

女性をテーマにした美術

=ロシア通信撮影

 より文化的な時間を過ごしたい人には、美術展がぴったりだ。地下鉄「全ロシア博覧センター(VDNH)」駅近くに位置する、ヴェラ・ムーヒナの有名な彫刻「労働者とコルホーズの女性」の台座部分は、博物館・展示センター「労働者とコルホーズの女性」になっているが、ここでは「国際婦人デー」に合わせて、「フェミニズム アヴァンギャルドから今日まで」の企画展が開催される。 

 フェミニズムの歴史が、絵画、グラフィック、ポスター、織物、彫刻、磁器などの国内外の美術家の作品を通して紹介される。開催期間は3月8日~3月12日、開館時間は午後12時~午後9時。月曜日は休館日となっている。入場料は約9ユーロ。

 

暗闇ならキザなセリフも言える

 祝日の夜にはロマンティックなディナーというのが決まりだが、変わった場所が好きな人におすすめのレストランがある。10月通り(Oktyabr'skaya Street)にある「フ・チェムノチェ?!(暗闇の中で?!)」は、照明のないレストランで、真っ暗闇の中で見えない給仕係がサービスを行う。

 店内に入る時に、利用方法について説明があり、注文も手伝ってくれる。メニューの各コース料理は色分けされており、日本料理コースもある。

 真っ暗闇の中で食事をするのは難しいと思ったら、照明のある「明室」に移動してディナーを楽しむこともできる。