セドフ号長崎に寄港

=Press Photo撮影

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ギネスブックに掲載されている世界最大の帆船「セドフ」号が、14ヶ月にわたる初の世界周航の途上、長崎港に寄港し、市民が長崎名物の龍踊(じゃおどり)などで歓迎した。

「ムミー・トローリ」のコンサートも

 セドフ号の甲板では、 ロックグループ「ムミー・トローリ」のコンサートが行われる予定だ。これは、日本でも人気のロックグループの老舗で、札幌でのライブ公演の模様はNHKでも衛星中継された。

 1983年にウラジオストクで結成され、かつてソ連当局に「最も危険なバンド」のレッテルを貼られた。ヒット曲に「ウラジオストク2000」など。

 ボーカルのイリヤ・ラグテンコさんは、極東国立大学卒の元々は中国専門家で、日本関係の著書もある。ミュージシャンたちは、航海しながら新しいアルバムをレコーディングしている。

 

平和公園に献花 

 乗組員たちは停泊中に、地元の名所旧跡を見学し、平和公園を訪れて献花する。平和公園は、1945年8月9日の原爆投下による犠牲者を悼み、平和を祈念して建てられた。

 ロシア帆船の長崎寄港は恒例行事となっており、近年は毎年少なくとも1隻が、長崎港で開催される国際フェスティバル「長崎帆船まつり」に参加している。昨年は練習用帆船「パラーダ号」がゲスト参加し、2010年には、フリゲート艦「ナデージダ号」が加わった。セドフ号にとっては長崎港は初めてだ。

 

14ヶ月間の世界周遊

 セドフ号の世界周航は、ロシア建国1150年を記念して行われている。乗組員は、ムルマンスク国立工科大学の学生など、140名の実習生。

 2012年5月20日に、8万3千キロにおよぶ航海に向けて、サンクトペテルブルクを出航した。2013年7月に予定される、同港への帰港をもって、長い航海は終わりを告げることになる。

 14ヶ月にわたる航海の途中、20ヶ国の32の港に寄港する予定だ。航海の前半では、タタルスタン共和国の首都カザンで開催されるユニバーシアード2013の聖火を運んでいた。

 長崎を出航した後は、香港、シンガポールに寄り、インド洋を経て南アフリカに向う。