ロシア人作家が国際ブッカー賞にノミネート

ウラジーミル・ソローキン氏が、ロシア人作家として初めて国際ブッカー賞にノミネートされた =タス通信撮影

ウラジーミル・ソローキン氏が、ロシア人作家として初めて国際ブッカー賞にノミネートされた =タス通信撮影

「愛」、「ロマン」、「青い脂」などの著書で知られるウラジーミル・ソローキン氏が、ロシア人作家として初めて国際ブッカー賞にノミネートされた。

インド・ジャイプル市で開催されているDSCジャイプル文学祭で1月24日、国際ブッカー賞2013の最終候補者10人が発表された。国際ブッカー賞の受賞者が決定するのは5月22日。

昨年の最終候補には今年の約1.5倍の人数が選考されていたため、今年は少し絞られたことになる。ただ今年の主な特徴となるのはその点ではない。イギリスの作家兼翻訳家で、今回の審査員に選ばれたティム・パークス氏は、イギリスのガーディアン紙の取材に対し、自身が最終候補者の名前を読み上げるまで、10人中9人の名前を知らなかったと話し、驚きと喜びを表した。

英語圏で有名な候補は一人だけ 

この中で唯一英語圏において広く知られている作家が、ピューリッツァー賞受賞歴のあるマリリン・ロビンソン氏。その他の最終候補者について、マスコミはどう反応していいかわからず、特にソローキン氏と中国の作家である閻連科(エン・レンカ)氏が、それぞれ母国で検閲対象になったことについて、夢中になって情報集めをしている。この2人以外に残ったのは、インド、イスラエル、パキスタン、スイスの作家で、英語圏で比較的無名であることが、最終選考された理由なのではないかという気さえしてくる。

国際ブッカー賞とは 

イギリス国内の文学賞であるブッカー賞とは異なり、国際ブッカー賞は隔年開催で、英語を母国語としていない作家でも受賞することができる。2004年に始まった国際ブッカー賞は、今年で5回目となるが、これまでの4人の受賞者のうち、3人が英語を母国語とする作家である。それはナイジェリアのチヌア・アチェベ氏、カナダのアリス・マンロー氏、そして2011年に受賞したアメリカのフィリップ・ロス氏だ。

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今年がとても国際色豊かであることは明らかだ。ロビンソン氏の次に有名であろうソローキン氏には、この中で十分に受賞できるチャンスがある。

お騒がせソローキン氏 

著書「ジェーニ・オプリーチニカ(オプリーチニクの日)」は、わずか1年前に英語に翻訳されたばかりだが、批評家らはこの「ロシアの扇動者」また「ロシア文学の不良」の本の中に、プーチン政権のロシアとの類似点を見いだし、絶賛している。ソローキン氏は、抑圧された(さほどでもないが)、第三世界の(まったくそうだというわけではないが)人間だ。そして、母国でようやく認められた、ロシアの優れた作家だ。

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