結婚をひかえた詩人プーシキンがアルバート通りに新居を借りる

ナターリア・プーシキナ、アレクサンドル・ブリロフ画、1831年。

ナターリア・プーシキナ、アレクサンドル・ブリロフ画、1831年。

1831年の今日、1月23日に、詩人プーシキン(1799~1837)が、絶世の美貌をうたわれたナターリア・ゴンチャロワ(1812~1863)との結婚をひかえ、アルバート通りに新居を借りる。ここでの新婚生活はとても幸せだったが…。

プーシキンがナターリアを初めてあったのはこれに先立つ3年前、とある舞踏会でのことだった。彼女はまだ16歳で、白い軽やかなドレスを着て黄金色のヘアバンドをしていた。詩人は少女の家を足しげく訪れ、求婚したが、承諾を得たのは2年半後のことだった。

このこじんまりした住まいで過ごした頃は、詩人の生涯で最も幸福な時期だったかもしれない。

モスクワの一隅、親しき一隅で、

花盛りの年齢に

屈託なき黄金の時を過ごした私

悲しみも禍も知らずに…

のちにプーシキンはこう歌うことになる。

この結婚の後日談、すなわち、あまりにも奇妙な三角関係と決闘、詩人の死についてはまた語るときが来るはずだ。