これに先立ち、元老院が、冬期にガラス製の街灯を設置する布告を出していた。
このときは、計520のオイルランプが灯された。以後、9月1日から5月1日までの、夏期をのぞく期間に、月の出ない日に限り、毎月18日間点灯されることになった。
ただし、設置の費用は国庫から支出されたものの、点灯、消灯と維持はモスクワ市住民に委ねられた。
電灯が灯ったのは1880年
モスクワに初めて電灯(アーク灯)が灯ったのは、1880年のことだ。1883年のアレクサンドル3世即位に際しては、救世主大聖堂周辺の広場がライトアップされた。
このライトショーを見て、モスクワっ子の多くが、モスクワ総督に、自宅への送電と電灯設置を願い出たが、これが実現できるようになったのは、ようやく30年後、ラウシスカヤ河岸通りに最初の中央発電所が開設されてからのことである。
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