露宇宙計画2013

写真提供:NASA

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来年は新たに「アンガラ」と「ソユーズ2.1v」の2基のロケットが宇宙に飛び、国際宇宙ステーション(ISS)へモジュール「ナウカ」が加わり、ロシア初の民間人工衛星が初飛行する。

「アンガラ」初飛行

新しく環境に優しいロケット「アンガラ」が、2013年後半にプレセツク宇宙基地から打ち上げられる。このロケットの開発は1995年に始まった。このロケットの基本ブロックをもとにして、「プロトン」の代替機にもなりうるロケットなど、さまざまなクラスの系列ロケットが製造される見込みだ。

  

 ISSにドッキングするモジュール「ナウカ」

ロシアの多機能研究モジュール「ナウカ」の製造は、ISSの最初のモジュール「ザリャ」と同じ、1995年に始まった。新しいモジュールには宇宙飛行士用の汎用作業場3ヶ所、気密チャンバー、トイレ、外部には欧州ロボットアームがある。

モジュールの打ち上げは2013年第四四半期。軌道にモジュールを打ち上げるのは「プロトンM」ロケット。

 

 ISS行き高速有人飛行

宇宙飛行士は2013年3月末、わずか6時間でISSに到達できる新たな飛行計画にもとづいて、有人宇宙船「ソユーズ」で初の高速飛行を試みる。これまで「ソユーズ」は2日かかってISSに到達していたため、打ち上げからドッキングまでに48時間必要だったことになる。

高速飛行計画では、地球を4周してからドッキングするため、宇宙飛行士にとってはより快適な任務となる。高速飛行はソ連時代にすでに実験されていたが、当時と比較すると有人宇宙船の機械の完成度も上がったため、乗員にとってより快適な飛行条件を整えられる。

 

 初の民間人工衛星

ロシアの宇宙企業「ダウリヤ・エアロスペース」は2013年、ロシア初の民間人工衛星となる自社の宇宙機を打ち上げる予定だ。ミハイル・ココリチ最高責任者によると、この試験的宇宙機は完全な民間投資で製造されたという。

同社は2012年末、ロシア連邦宇宙局が募集した、キューブサット規格にもとづいた小型衛星の製造入札を落札した。今後の同社の計画として、他の宇宙機の情報を中継する人工衛星と、地球の遠隔探査を行う人工衛星の、2基の人工衛星を製造する。

 

 新たな地球観測衛星

2013年、地球表面を70センチ級の高解像度で撮影する、新たな地球観測衛星「レスルスP」が打ち上げられる予定だ。

これは2006年に軌道上に打ち上げられた、地球観測衛星「レスルスDK1」と交代する。現在「レスルスDK1」は、高解像度の撮影を行える、ロシア唯一の商用人工衛星だ。

 

 生物衛星「ビオンM1」でネズミが宇宙へ

生物衛星「ビオンM1」が2013年4月、宇宙に打ち上げられる計画であることを、中央特別設計局「プログレス」のアレクサンドル・キリリン局長が伝えた。

「ビオン」シリーズは軌道上で、宇宙生物学分野の実験を無重力条件で行う人工衛星。微生物、植物、昆虫、動物などの生物は、特別降下カプセルに入って、飛行後に地球に戻される。

「ビオン」シリーズの人工衛星は、1973年に初めて軌道上に飛んでから、最後の1996年の飛行まで、10回以上打ち上げられた。これまでにサルが宇宙に飛行している。

最新型衛星「ビオンM1」の内部には、ネズミ45匹、スナネズミ8匹、イモリとカタツムリ15匹などが乗せられる。すべての生物が無重力状態で30日ほど過ごす。

 

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