Getty Images/Fotobank撮影
スレードニー大通りの「スシ・ウォク」には日中行列ができており、客たちはすし、ロール、スープを同僚や家族のために買い求めている。
ロシアで最も人気の「フィラデルフィア」やみそ汁は客の目の前で用意され、10分ほど待てば出来上がり。他にすしを作る素材も売られている。
各社とも市場の「開拓者」とか「新機軸」を名乗っている。資料によれば、最初にお目見えしたのは「スシ・ウォク」で2010年のこと。他の人気外食店と異なり、スシ・ショップは場末から中心街へ進出し、現在その数は「マクドナルド」の数倍となった。たいてい歩いて行ける距離に店舗をかまえている。
そこはバーのカウンターだけで狭かったり、テーブルが通路にいくつか並んでいるだけで、店内で食べるのはためらわれる。
「フィラデルフィア」は実際かなりいける。みそ汁は冷蔵庫から取り出した即席といった感じ。冷凍食品は使っていないとはいえ、しょうゆは少し薄められ、おしぼりの代わりに普通のナプキン。価格を考えればうなずる。
スープとロール8巻でたった210ルーブル(約540円)。カフェで同じものを注文すれば1・5倍か2倍はする。おそらく成功の秘密はここにある。
専門家の一言
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