露「アルロサ」がティファニーと長期契約調印

=PressPhoto撮影

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世界的に有名な宝飾ブランドのティファニー社が、ロシアからダイヤモンドを定期調達することになった。

11月28日、ロシアのダイヤモンド採掘・生産独占企業「アルロサ(ALROSA)」は、アメリカの高級宝飾ブランド「ティファニー(Tiffany&Co)」と長期契約を結んだ。調印したのは、ティファニーの完全子会社であるベルギーのローレルトン・ダイヤモンズ(Laurelton Diamonds Inc.)。

関係者によると、期間は3年で、その第一段階として、年間6000万ドル(約50億円)以上のダイヤモンドを供給する可能性がある。アルロサの顧客に宝飾品市場の世界的な大手企業が加わると、国内宝飾品市場への質の高いダイヤモンド原石の供給量を減らしてまかなうことになるかもしれない。

危機下での長期契約に期待 

「アルロサは、市場の困難な時期でも、ダイヤモンドの原石の購入が保証できる、世界の宝飾品メーカーから新たな顧客を獲得することに関心を抱いている。アルロサは既存の長期契約を終了させ、質の高い原石を配分する決定を行う用意がある」と関係者は説明した。

中国とも大口の契約 

最近の長期契約は、中国の大手宝飾品メーカー周大福珠宝集団有限公司と2週間前に結ばれたもので、契約額は年間1億ドル(約82億円)になる。

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ダイヤモンドが出た

アルロサとティファニーの長期契約に関する情報は、アルロサのセルゲイ・ヴィボロフ元社長が2007年に発表していた。これまでの間にティファニーは1回限りのダイヤモンド調達は何度か行っていたが、長期契約にはいたっていなかった。

海外市場にシフト 

ダイヤモンド・宝飾品調査会社のセルゲイ・ゴリャイノフ氏は、アルロサの海外市場シフトについてこう述べる。

「アルロサは現在の困難な市場の状況に関連して、世界の大手企業と販売先の世界的拡大に望みをかけ、自社の顧客リストを大幅に変更しようとしているようだ。アルロサはダイヤモンド原石販売分野で、完全に不透明な企業方針をとり続けていたため、2009年まで顧客について誰も知らなかった。今は状況が変わってきている」。

コメルサント紙の記事を参照