ロシア人男女の家族観や好きなタイプ

家族や子供はどれだけ大切？

ロシア人のほぼ全員の99%が、自分にとって家族とはとても大事で、90%が極めて大切だと考えている。48%には幸せな家庭があり、42%は幸せな家庭をつくれると考え、わずか9%が幸せな家庭をつくれないだろうと答えた。61%のロシア人は、自分たちの家庭が幸福だと確信し、4%は家族関係が悪いと回答した。

　1家族あたり何人の子供が必要か。

平均的で典型的な回答は、「最低2人」だ。全体では、現在25%のロシア人が1人の子供、59%が2人の子供、16%がそれ以上と回答している。

大家族を夢見ているのは、大勢の子供がいる家庭が必須だと考える人々か、大家族を養えるだけの収入がある人々だというのは理解できる。

「お金持ちは子供を持ちたがらない」という神話は、単なる神話にすぎず、収入の多い層は、他の層よりもたくさんの子供を望む傾向が強い。むろん、重要なのは、良い家族関係と温かな雰囲気だ。

　夫婦のベッドの調和には何が影響するか。

夫婦の夜の生活を楽しむには、もう少し稼いでとか、くだらない小言を言うのをやめることだ。家族関係が良好な人のうち78%は、すべてが順調で、セックスでも十分満足しあっていて、家族関係が普通だと答えた人のうち80%は、セックスも「平均的」だ。収入の高い人のうち71%は、現状やセックスに十分に満足しており、収入が低いほど、ベッドの相性や他の家のことでも満足度が低くなる。

夫婦関係が良好だとした人は、自分の収入に満足している人では、90%から93%にのぼり、収入が普通だと回答した人では、53%から57%、自分を貧しいまたは金持ちではないと考えている人で、30%から49%だった。この差は一目瞭然だ。

大半のロシア人が、性生活の満足度にかかわらず、自分の家庭生活を幸せと考えていることはおもしろい。これについて社会学者は、多くのロシア人にとって、家族ができた時に重要な要素となるのは、セックスの相性でも、精神的な居心地の良さでもなく、所得、子供の教育、守られていると感じること、社会的ステータスといった、家族共通の目的であると締めくくっている。

　理想の男性とは

大都市と人里離れた村、裕福な人とそうでない人で、理想像は異なるし、性別によっても違ってくる。それでも、社会学者は、男性と女性の「平均的理想像」を描いた。

まず、男性で最も理想的なタイプとしてあげられたのは、「頼りになる男性」で、ロシア人女性の19%がこう回答している。力強くなくても、イケメンでなくても、家族を養える収入があって、賢く、酒タバコなどの悪癖がなく、それなりに魅力的で、信頼でき、頼りになる。こんなタイプだ

次に多かったのが、「家庭的な人」（16%）だ。頑健で、妻や恋人に忠実で、子供好き、さらに家事を積極的にこなし、悪習慣のない人。

3番目には、2つのタイプが同じ15%の回答でランキングした。まず、「まわりを盛り上げるムードメーカー」で、賢く、セクシーで、ユーモアのセンスがあり、話が得意な人だ。

それから、「セクシーなタイプ」で、肉体的に強く、魅力的、自然体、セクシーで、さらに金銭的にもしっかりと妻を守れる人だ。

13%のロシア人女性が憧れるのは、「荒々しい男」だ。強く、自分に自信があって、酒を飲まず、タバコも吸わず、いざとなった時に自分や相手を守ってくれる人だ。

理想の女性

一方、ロシア人男性の25%が理想的な女性としてあげたのが、「まわりを盛り上げるムードメーカー」で、魅力的で、セクシーで、賢くて、自分に自信があって、ユーモアのセンスがある人だ。20%が選んだのは、家庭的なタイプで、忠実で、家事をこなし、優しく、子供好きな人だ。

ただ、「家事能力」は、都市部の男性にはそれほど重要でなく、それ以外の場所の平均21%から25%に比べて、わずか12%にとどまった。

また同じく20%が理想的と回答したのは、「悪習慣のない女性」だった。これについても、都市部では回答率がより低くなった。つまり、都市部は悪習により寛容だ。

15%のロシア人男性にとって理想的なのは、「現代的な主婦」で、魅力的、セクシーで、家事をこなし、肉体的に健康で、子供好きだった。

10%のロシア人男性が選んだのは、女性らしいタイプで、忠実で、魅力的で、セクシーで、良き母になる人だ。

「セックス・パートナー」、つまり、美しく、セクシーで、気楽な性格の女性を理想的だと答えたのは9%と低かった。

恋人と結婚相手は別 

ただ、好きなタイプと家庭を共にするタイプは、異なる。男性の意見では、超魅力的な女性は美人でセクシーだが、最高の妻は子供好きで家事をこなし、忠実な女性だ。女性は、男性の力強さ、美しさ、セクシーさを高く評価するが、結婚相手となると、家庭を養える収入があること、酒やタバコをやらない、浮気をしない、子供好きであることなどを評価する。

優しさは、家族の有無にかかわらず、どのロシア人も必要としている。