エメリヤーエンコの努力が実る

=ヴァヂム・ゼルノフ撮影/ロシア通信

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スポーツ省で会議が行われ、全ロシア・スポーツ種目登記簿への総合格闘技の登録が、原則的に合意された。「世界最強の男」の異名をとる総合格闘家、エメリヤーエンコ・ヒョードル(35)の努力が実を結んだ。エメリヤーエンコは6月に引退を表明し、ロシア総合格闘技連盟に就任、総合格闘技の公式スポーツ種目認定を目指して、尽力してきた。

ロシア総合格闘技連盟副会長で、総合格闘技組織M1グローバルの委員長を務めるワジム・フィンケリシュテイン氏は、ここにいたる経緯をこう説明した。

「必要書類はすべて1年前にそろっていました。総合格闘技が正式なスポーツ種目として認定されることを期待していましたが、ようやく願いがかないました。この会議には、10人ほどが出席していました。我々の連盟は、総合格闘技の3組織の中から、投票で選ばれたのです。原則的な合意にいたったので、あとは詳細をつめるだけです」。

エメリヤーエンコ・ヒョードルが会長を務めるロシア総合格闘技連盟は8月、ロシア各地でさまざまな大会を行える国家登録証明書を受領していた。

11月にサンクトペテルブルクで欧州オープン選手権 

「今や公式種目に認定されたので、他のスポーツ協会のように、国が資金的援助をしてくれるようになります。ロシアは、世界で初めて総合格闘技がスポーツとして認められた国となりました。他の多くの国もロシアに続くでしょう。この認定の他に、国際連盟にも加盟しました」。フィンケリシュテイン氏は胸を張った。

11月14日、サンクトペテルブルクで、欧州オープン選手権が開催されることが決定している。

ロシア総合格闘技連盟の主な課題は、ロシア国内の総合格闘技の発展、宣伝、イベントの企画だ。テレビで見慣れたプロの試合とは異なり、連盟が主催する選手権大会では、格闘家が足保護具、スパーリング・グローブ、また希望に応じてヘルメットを着用する。

格闘技興行主催会社ファイト・ナイツの統括プロデューサーで、総合格闘技モスクワ連盟の副会長であるカミル・ガジエフ氏は、国家認証が総合格闘技を発展させると考えている。

「スポーツ種目として認められたことは、ロシアの総合格闘技発展の道への、さらなる大きな一歩です」。

1回ロシア総合格闘技選手権大会 

ガジエフ氏によると、少年総合格闘技が次の発展のステップになる。

「まずは大人の総合格闘技を発展させて、あらゆる面のルールを整備してからです。今日、総合格闘家の多くは、レスリング、ボクシング、サンボ、柔道、キックボクシングなどの他のスポーツ種目の元選手です。今がスタート地点で、10年後頃からようやく実り始めるでしょう」。

近々モスクワ郊外のチェーホフ市で、初のロシア総合格闘技選手権大会が開催される。地域予選で勝ち残った18歳から20歳までの約300人が、参加する予定だ。56区の行政管区から、各重量級1人ずつの合計6人が出場する。

選手権大会の結果にもとづいて国家代表チームをつくり、代表のコーチを投票で選出して欧州選手権大会にのぞむ。選手はその後プロに転向して、有名な国際イベントで戦うことができるようになる。連盟は同じ格闘技に属するサンボの連盟と提携する計画を立てている。

 

「第二のエメリヤーエンコを育てたい」 

「格闘技アカデミーを創設し、少年・青年スポーツを発展させる予定です。エメリヤーエンコ・ヒョードルのような才能ある格闘家を見つけ、国際舞台でロシアの名誉を守ることを目的としています。エメリヤーエンコの数多くの功績のおかげで、我々が認められるようになったのですから」。フィンケリシュテイン氏はこう結んだ。

*完全版(ロシア語のみ)