世界初の人工衛星「スプートニク1号」打ち上げ

タス通信撮影

タス通信撮影

1957年の今日、ソ連が試射場「チュラ・タム」(現バイコヌール宇宙基地)から世界最初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げた。ソ連の科学技術力は米国を震撼させ(スプートニク・ショック)、2超大国の宇宙開発競争と軍拡競争の幕が切って落とされる。

 スプートニクとは、ロシア語で道連れ、同伴者の意味。この人工衛星は、アルミニウム製で、球形をしており、直径58センチ、重さ83キロで、一方向に4本のアンテナが突き出していた。

 軌道は、遠地点で地上から約950キロの高さ、近地点で約230キロで、モスクワ―ワシントン間を15分ほどで飛行した。

 電池の寿命は3週間だったが、4ヶ月飛び続け、地球を1440周し、その間、電離層の観測、電波の伝播実験などを行った。58年1月4日に、高度が下がり、大気圏に再突入して燃え尽きた。

 早くも57年11月には、ライカ犬を乗せた2号が打ち上げられている。

 

スプートニク・ショック! 

 米国の世界的なモダン・ホラー小説家であるスティーヴン・キング氏(65)は、スプートニク打ち上げで味わった“ホラー“を次のように回想している。

 「ぼくは当時10歳で、映画館にいた。最高に盛り上がっているところで、いきなりスクリーンが消えた。映画館は子供で満員だったが、奇妙なことに、みんな静かにしていた。ステージに、支配人が出てきて、手を挙げ、静かにするよう合図したが、これはよけいな仕草だった。ぼくたちは、いったいどんな事故のせいで、映画が中断されたんだろう、とあれこれ考えていた。彼はしゃべりだしたが、その声の震えで、ぼくたちはよけい混乱することになった。

 「みんなに言いたいことがあります。ロシア人が人工衛星を打ち上げました。名前は『スプートニク』です…」。

 ぼくは、そのときのことをはっきり覚えている。恐ろしい墓場のような静寂が、突然、ひとりの叫び声で破られた。叫びは半分涙声で、恐怖と憎悪がにじんでいた。 

『嘘を言うな!映画を見せろ!』」。