芸術展で日本が存在感

毎年恒例の国際芸術見本市「アート・モスクワ」が、9月19日から23日まで中央芸術家会館で開催された。

=Press Photo撮影

主催者のクラブ「プライム」は、すでに何年も「アート・モスクワ」の開催日前日に、参加者や友人に展示品を披露するという試みを行っている。今回は広々とした場所に明るく照明が照らされ、作品がより鮮明に見えた。それにもかかわらず、開催費用は1万5000ユーロ(約150万円)と、まれに見る魅力的な安価に抑えられていた。

出展者であるギャラリー「ル・アーツ」の所有者、マリアンナ・サルダロワさんは、自社作品を完全に展示し終わる前に、会場を見てまわり、日本人の前衛芸術家である草間彌生さん(83)の作品を購入していた。サルダロワさんによると、草間さんの作品のひとつを娘の寝室に飾る予定だという。今シーズン、草間さんの作品は、美術館のみならず、ブティックなどでも引く手あまたで、ルイ・ヴィトンの製品は、自身のトレードマークとも言える水玉に染め尽くした。

日本のギャラリー「ホワイト・ストーン」は、草間さんの作品の人気にあやかりつつ、他の出展者と違い、すべての展示品に値札をつけて目立っていた。ロシアでは作品に値札をつけるというのは一般的ではなく、ギャラリーと買い手が取引をして、良い売買を成立させる仕組みだ。税務署員の調査を警戒しているから、というのも表示しない理由のひとつとなっている。