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エメリヤーエンコは、ロシアで総合格闘技が正式なスポーツ競技として認められるよう希望していること、また、最後となったペドロ・ヒーゾ(ブラジル)との対戦の後、家族とのんびり過ごし、運動をしていたことや、ロシア総合格闘技選手権大会に、プーチン大統領を招待する予定であることなどを語った。
記者会見には、ロシア総合格闘技連盟の理事であるエメリヤーエンコのほかに、総合格闘技開催組織「M-1グローバル」のワジム・フィンケリシュテイン会長、有名な格闘家のアレキサンダー・エメリヤーエンコ(ヒョードルの実弟)、ラトビアのコンスタンチン・グルホフ、米国の異色の格闘家にして無政府主義者ジェフ・モンソンらが出席した。
―ヒョードルさん、ペドロ・ヒーゾと対戦した後、どのように時間をお過ごしになりましたか。休暇を取っていたのでしょうか、それともトレーニングに興じていたのでしょうか。
ヒョードル:「家族としばらくのんびり過ごしていました(微笑)。以前は2カ月ほど家を開けていることが普通でしたから。でも太らないように、運動もしっかりやっていました。長年格闘技をやってきて、体があちこち傷ついているので、それも治療しています」。
―今後はどのような計画を立てていらっしゃいますか。
ヒョードル:「ロシアの総合格闘技を発展させようと思っています。プロの格闘技としてではなく、スポーツ種目としてです。今回は、格闘技のアマチュア・スポーツマンが参加し、保護具やヘルメットをかぶって戦います」。
多くの地域で総合格闘技は乱暴な戦いだと考えられているため、ヒョードルは、総合格闘技をロシアの正式なスポーツ種目にしたいと考えている。また、このロシア選手権大会が、正式承認への重要な第一歩だと考えている。
フィンケリシュテイン会長:「選手権大会には、ロシアの55の地域からスポーツマンが参加します。それぞれの地域から、各重量級に1人ずつ、計6人ずつの派遣が可能となっています。つまり、約300人が参加申請を行っているということです。我々が目指しているのは、才能のある若い格闘家を見つけることです。戦うのは、アマチュアであることを強調しておきます。例えば、アレキサンダー・エメリヤーエンコはこの大会に参加できません」。
アレキサンダー:「苗字を変えなければいけませんね」。
―ヒョードルさん、プーチン大統領を選手権大会に招待するのですか。
ヒョードル:「大統領に招待状を送ります。ご支援いただければ嬉しいですが、大統領というお立場なので、他の予定が入っている可能性もあります」。
―選手権大会が終わった後は、ここにおいでのアレキサンダー・エメリヤーエンコさんと、ラトビア代表のコンスタンチン・グルホフさんがリングに上がって対戦しますが。
アレキサンダー:「調子はいいですから、コンスタンチンには成功を祈るだけですね」。
コンスタンチン:「アレキサンダーは経験豊かな格闘家なので、難しい試合になると思います。重要なのは、観戦している人が戦いをおもしろいと感じることです」。
ジェフ・モンソンの試合は、11月中旬にサンクトペテルブルクで行われるため、対戦相手はまだ決まっていない(ヒョードル・エメリヤーエンコは過去にジェフ・モンソンと戦い、足を骨折させたというエピソードがある)。
―またソ連の国家を流しながら登場するのですか(ジェフ・モンソンはデニス・コムキンとの試合の時、ソ連国家のメロディーで登場したため)。
ジェフ:「あれは特別な日でしたから。ロシアの国民に敬意を表するために行っただけです。対戦相手が決まってから、音楽を選びます」。
―皆さん、どのような休暇を取りたいとお考えですか。ここにいる格闘技仲間を、どこに招待したいと思いますか。
ヒョードル・エメリヤネンコ、コンスタンチン・グルホフ、ジェフ・マンソンは、予期しない質問に黙ってしまった。
アレキサンダー:「コンスタンチンをボクシング、ジェフをレスリングに招待しましょうか。そのうち、コーチが相手を変えろと言ったら、変えましょう。それが私たちにとっての休暇になるでしょう」。
当分休暇はない、というちょっと自虐的なユーモアだ。
*記事の完全版(ロシア語のみ)
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