バイカル・パルプ製紙コンビナート =ニコライ・ルウチン/ロシア通信撮影
プログラムの課題は?
第一に、すでに環境に及ぼされた損害を除去すること。この領域には経済活動によって多くの廃棄物が蓄積しています。二つ目の課題は、現在の悪影響を緩和すること。
さらには、バイカル自然区域の環境モニタリングシステムの改善。現行のシステムでは全域を100%カバーできないからです。
そのほか、自然のリスクの軽減も目指しています。域内の火災面の安全性を大幅に高める化学消防ステーションが24か所設けられ、170㌔㍍にわたって護岸工事が行われ、洪水や土石流を防ぐ設備が施される予定です。
廃棄物の処理は?
産業廃棄物処理場が六つ建設される予定です。バイカル・パルプ製紙コンビナートとジダー・コンビナートの廃棄物を含めて。その結果、20年までに、産業廃棄物に汚染された領域の80%が元の状態に戻ります。また、そのほかのゴミを処理する様々な施設も49か所建設される予定です。
地域の発展の内容は?
私たちはレクリエーションの積極的な活用つまり観光に力を入れたいと思っています。102の旅行者向け宿泊センターの建設および1000㌔以上にわたるエコロードの敷設が計画されています。
プログラムの費用は?
8年に及ぶこのプログラムの費用は総額580億ルーブル(約1400億円)で、その43%は廃棄物による汚染レベルを低くする措置に、20%は汚染物質の放出を抑えるために使われます。つまり費用の半分以上は、バイカル湖を汚染から守るためです。
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