オーロラ 極北の空に緑の光

極北の空に緑の光 =アレクサンドル・セミョノフ撮影

極北の空に緑の光 =アレクサンドル・セミョノフ撮影

冬、北極圏内のコラ半島にたたずむロボーゼロ湖の上空にはオーロラが姿を見せる。湖畔に暮らすサーミ人たちは極北の空で占いをする。この自然現象は北極圏内の各地で拝むことができ、人々は極光を求めてヤクート(サハ共和国)、チュコート半島、クラスノヤルスク地方を目指す。

コラ半島北部のムルマンスクでは年に200回ほどオーロラを見ることができる。大部分が北極圏内にあるため、夏は1か月半の間、太陽が沈まず、冬は極夜に包まれる。観察に最も適している2、3月あるいは9、10月には発光が数時間から数日に及ぶ。オーロラの色は淡い緑、赤、時にはスミレ色が見られる。

サレハルド
オーロラ観察に最適の町サレハルドは北極圏の境界線上にある。

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北へ2500キロ

市内の映画館、メディアや旅行社には『オーロラ』という名がついている。市外に出ると、明るい緑の光を目にすることができる。地元のネネツ人たちは、寒い夜には祖先の霊がツンドラへ狩りに出てくると信じており、その光をヌゲル・ハルプ(「死者たちの光」の意)と呼んでいる。
 

ディクソン
クラスノヤルスク地方の最北部にロシア最北の港町ディクソンがある。空港から北極までは2時間のフライト。晴天は年間30日に満たないが、そんな日に珍しい白いオーロラに出逢うことができる。

ハタンガ

 ロシア最北の居住地の一つであるハタンガ(人口約3000人)には名所旧跡がたくさんある。二つのマンモス博物館、ダイヤモンドの廃坑。極夜の季節にハタンガの空は連日、オーロラに彩られる。ナリヤン・マル
「オーロラを見るときに口笛は禁物! たちまち消えてしまうから」。これはロシア北部のネネツ自治管区の区都ナリヤン・マルの人たちの口癖だ。
ここには、1499年にロシアの北極圏内で最初に建設された町プストジョールスクの記念碑がある。16世紀、極北およびシベリアにおけるロシアの主要な前進基地だった。

マガダン

極東のマガダンから15キロほど離れると空の色は一変し、その草色の光が雪溜まりに映える。オホーツク海に臨むこの町はサンクトペテルブルグとほぼ同緯度だが、寒冷な海と山に囲まれているため、気候は厳しい。それだけにあたり一面を照らすオーロラは美しい。、そう頻繁に極光が拝めるわけではなく、北極が夏を迎える前の3月か4月が見頃である。

ウランゲリ島
ウランゲリ島とその果てしない北極ツンドラはユネスコの世界遺産に登録されている。この島は、東半球と西半球の継ぎ目に位置し、180度の子午線でほぼ半々に分かたれる。極夜の季節、この島は放牧場となり、トナカイが深紅の極光を浴びて群れをなす。