ボリス・アンドレーヴィッチ・ヴィリキツキー =写真提供:polarpost.ru
航海を指揮したのは、水路学者、測地学者で北極研究家であるでボリス・アンドレーヴィッチ・ヴィリキツキー(1885~1961年)。
航海の目的は、西回りで北極海航路で東から西への航海を成し遂げ、あわせて学術探検を行うことだった。
砕氷船(蒸気船)の「ヴァイガチ号」と「タイミル号」の2隻は、1914年7月7日にウラジオストクを出航した。
きびしい水理気象学的条件のもとで、しかも氷のなかを進まねばならず、航海は困難をきわめた。航海可能な期間はごく短く、早くも1914年9月から翌1915年7月までは、タイミル半島ののトーリ湾で越冬を強いられた。
夏の訪れをまち、氷を脱した探検隊は、西に航海を進め、1915年9月16日に、アルハンゲリスクに入港した。
この史上初の北極海航路横断により、風、水流、氷の厚さと移動の仕方、水深などについて、多くの観測がなされ、いくつかの岬が正確に測量された。
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