「極東の建設すべてに参加したい」

=タス通信撮影

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米建設機械大手「キャタピラー」の中国事業を統括するリチャード•ラビン氏に、アジア太平洋経済協力(APEC CEO サミット)首脳会議についての感想とロシアへの投資計画について聞いた。

―ロシア市場の見通しはどうですか? 

 ロシアは長年、キャタピラー社にとって非常に重要な国でした。我々は40年以上ここでビジネスをやってきました。私たちは、ここ12年から15年ぐらいの間に10億ドル以上投資してきました。我々の製品にとってここは絶好の市場ですから。

 我々はロシアの成長の見通しは非常に明るいと考えています。昨夜、プーチン大統領との食事会で、大統領の発言を聞いて、期待は更に膨らみました。大統領は、インフラへの投資、国全体の成長と経済発展について話しました。我々の製造販売する製品の需要は伸びる一方だと思います。

―あなたにとってサミットは生産的なものでしたか? 

 全体的に、非常に生産的でした。私はいくつかのセッションに参加し、インフラ整備(特に極東地域での)に関するパネルディスカッションにも参加しました。

 APECが地域のインフラ整備を進めるために、その大枠となる議題をAPECビジネス諮問委員会(ABAC)の「インフラ整備に関する作業部会」で集約したのですが、そこで議長を務めました。

 私は、APECが雑談以外の何物でもないとしばしば批判されるのは知っています。しかし、ABACは、地域経済にとって重要な議題を提示するのに役立つと思います。これによって、APECの議題が決まるのですから。

 たしかに、ある意味で、これは典型的な政府間の組織かもしれません。いろいろなことを審議し、目的意識もありますが、「ビジネスのテンポ」と比べると、遅く感じることが多いです。しかし、それでも、成果は上がりますし、参加できて光栄です。

―貿易の障壁をなくすことは、すべての参加者にとって重要な問題だと思いますが...

 その通りです。環太平洋連携協定(TPP)は、アジア太平洋地域全体の貿易障壁を最終的に打ち破る重要な役割を担っています。キャタピラー社は、世界的な自由貿易を支持しています。それは我々キャタピラー社の信念でもあり、APECはそれを進めるのに重要な役割を果たしていると思います。

―極東の将来は、鉄道や高速道路の建設、パイプラインや港や穀物サイロなど、大規模なプロジェクトを実現するのにかかっているという印象を受けました。これは、キャタピラー社はロシアの極東でより大きな役割を担うということでしょうか。 

 我々のニッチはインフラ建設です。我々は、これからの5年、10年、ロシアの極東で起こるであろう橋梁、道路、港湾などの建設全てに関与したいです。

 昨日のパネルの中で私が主張したポイントのうちの一つは―プーチン大統領に直接話す機会がありましたが―、ロシアが、インフラ整備に積極的になることが重要だという点です。国が積極的であれば、将来性のある投資家の信頼を得ることが出来、ロシアに投資し続ける結果につながります。投資が効果的であるためには、効果的な交通と物流が必要不可欠です。

 私は、中国は過去15年間、積極的にインフラに投資し、良い成果を出したと思います。今では、新しい製造工場がインフラの周りにたくさん出来ています。ロシアは、このようなものを極東地方で目指しているのだと思います。

―ロシアへの投資拡大を視野に入れていますか。極東ではどうでしょうか。 

我々はすでにロシアで油圧ショベル、採鉱用トラックおよびトラック車体を組み立てています。我々は追加投資の可能性や、今現在ある施設の拡張を、ロシアの市場の動向次第で考えていきます。